フリーライド化する世界

Radio Headがレコード会社を通さずにインターネットだけを通じて新作アルバムを販売した。
当アルバムには定価はなく、リスナーが妥当と思う金額を支払うシステムが導入されている。
Economist誌によると、なんと62%ものリスナーがアルバムを購入したにもかかわらずまったく支払わなかったらしい(Economist誌)。
通常のアルバム価格である約$12以上を支払ったリスナーはというと、たったの4%に過ぎないという状況。
これはかつて流行ったファイル共有サービスがきっかけでリスナーの頭の中に「コンテンツはタダで手に入れるもの」とインプットされてしまったことが原因なのかも。
僕自身、インターネット上で情報発信していて感じることは、最近の世の中はコンテンツをタダで利用しようとする人がやけに多い。
音楽に限らず。
例えばぼくがボーダーゼロのHP掲載のために作成したコンテンツを無断で転用したり、なかには引用元を書かずにさも自分が作成したかのように掲載するものまで。
学生のレポートなどであれば別にガミガミいうほどでもなくむしろ「参考になったかな?」と訊きたいくらいだけど、ビジネスユースでフリーライドというのはいかがなものかと。
コンテンツのフリーライドが当たり前となってしまったら…。
良質のコンテンツは生まれないだろうし、当然そのコンテンツを使う機会というのはなくなり、文化度というものが下がってしまう。
安易なフリーライドがどのような結末を招くのか、フリーライダーには考えてもらいたいなぁ。

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