かつての終点が今回は出発地点 サンフランシスコ 【9/2~9/6】

10代最後の夏に経験したアメリカ大陸横断の旅の終点はサンフランシスコだった。
そして10年後、20代最後の旅の出発地点はサンフランシスコ。
サンフランシスコは、ぼくの人生の節目に当たる旅の重要な場所と言えるのかもしれない。
そんなサンフランシスコでのぼくの行動を簡単な記録に残しておこう。
※起業と同時に、見聞を広めようと3ヶ月半の計画により夫婦で放浪中。
主な訪問先(予定)は北南米、イギリス、ドイツ、中東欧、ドバイ、インド、シンガポール。
旅の途中で何かを調査してほしいなどのご要望があれば、masa_yeah@borderzero.comまで。
可能な範囲で応じます。
【飛行機の席は最後列を避けるように!】
運が悪いことに、ぼくらは一番後ろの席を割り当てられてしまった。
サンフランシスコまでの長時間のフライトを考えると、トイレの近くに当たる席というのは落ち着いて睡眠がとりにくい。
食後に並ばれたりするだけで落ち着かない。
でも、この場所をはじめて割り当てられて、もっと重要なことに気づかされた。
それは、食べ終えた機内食のトレイがすぐ後ろにしまわれるといて、時間が経つことに残飯の悪臭が漂ってくること。
フライトアテンダントは悪臭が漂う状況をさして気にするわけでもなく平然としている。
せめて芳香剤でもこまめに噴射したりすればいいのに。
かなり航空会社に文句を言いたい気分。
可能であれば、早めに空港に行くなりインターネットで座席を指定しておくなど、極力最後尾の座席に当たらないよう努力することがオススメ。
【行動の中心はFillmoreにするのがオススメ】
今回の旅でぼくら夫婦が泊まったのはFillmore地区にあるゲストハウス。
インターネットの情報をたまたま目にして決めた(ぼくらはアメリカのガイドブックは何も持たずに来てしまった…)。
Fillmoreは昔からアートの香りがする地域で、伝説的なスラッシュメタルバンドTestamentが”Live at Fillmore”をリリースするなど音楽活動も活発な地域。
この地域にはおしゃれなカフェやショップが立ち並んでいる。
サンフランシスコではUnion Squareというサンフランシスコのオフィス街のちょっと横の地域に多くの人が泊まるだろうけも、Fillmore地区は近くに夜遅くまで食べたり飲んだりする場所が豊富なのでぜひともこちらまで足を運んで泊まるともっと楽しいサンフランシスコライフが楽しめると思う。
ちなみに、Fillmoreから少し南西に下ったところにはCastro地区が。
この地域にはゲイの皆さんが多く、だからというか街の雰囲気は穏やかでファッショナブル。
「ゲイ」が多いと言って敬遠せず、街に流れる平和な空気を吸ってみよう。
きっと新たな発見にめぐり合えるはず。
目の前で男性同士がハグしたりキスしたりしても決して騒がないように。
それがこの街の流儀なのだから。
東京で例えるなら、さしずめ自由が丘に似たのんびりとした空気を持っている。
Castro
castro
ぼくらが泊まったゲストハウスの情報は次の通り。
555 Haight Guesthouse, 555 Haight Street, San Francisco, CA, 94117, USA
キッチンあり
インターネット無料(日本語入力不可)
大型テレビが共用スペースに設置
宿泊費:$20(ドミトリー) $44(ダブル)
guesthouse
ぼくらが4日過ごした宿。近くには、バーやカフェが充実。宿のスタッフは親切で相談にも気軽に応じてくれた。
Cafe de Soreil
soreil1
soreil
宿の近くのおしゃれなカフェ。FillmoreをHaightから少し下がった辺り。
窓から足が
leg
Haight Stのあるブティックショップ。インパクトは十分(インパクトが大きすぎて、肝心の店の中身は不明)。
【Appleの勢いは止まらず】
Apple Storeは、ここサンフランシスコでも大盛況。
Sonyのショップにも足を運んだのだけれども、Sonyが気の毒に感じてしまうほど。
Apple Storeは絶好な場所に出店していることを差し引いてもそのにぎやかさというと脱帽せざるを得ない。
Genius barがあるなど店内の作りが銀座店とほぼ同じ(銀座店がアメリカに倣っているのだから当然か)。
店員は、iPod Shuffleのケースと同じ黄緑色のTシャツを着て接客。
このビビッドな色のTシャツがAppleの活気をよりいっそう引き立てている。
Apple Store
applestore
Apple AD
ipod
古い町並みの中、ひときわ目立つiPodの広告。派手な色を使いながら嫌味じゃないところがウマイ。
iPod Shuffleが自販機で
vending
SONYのShopでなぜかiPod Shuffleの自販機が置かれていた。個人的にiPod Shuffleを自販機では買いたくない。
【Tower Recordsの苦闘を尻目にVirgin Megastoreが成長中】
連邦破産法11条を申請したTower Recordsがほそぼそと10年前と変わらぬ場所で営業する間、Branson卿率いるVirgin Megastoreはサンフランシスコの目抜き通りMarket Stに出店し、多くの客を飲み込んでいた。
ただ、個人的には昔からTower Records党でその独特の押し付けがましくない(よい意味の無気力さ)接客態度が気に入っているのでTower Recordsにはがんばってもらいたい。
ぼくが入った写真のTower Recordsの店員は、まるで昔からの友達かのようにぼくの”Hi”と声をかけて店に招いてくれた。
いいんだよ、このビジネスライクじゃない態度が。
Tower Records
towe4r
CastroのTower Records
tower1
タワレコは一日中いても飽きない。下手な遊園地に行くくらいならぜひともここへ。
【NIKEでもadidasでもなく】
サンフランシスコでもっとも勢いのあるスポーツ用品メーカーというと、NIKEでもadidasでもなくなんとPuma。
すごくこれは意外。
Nordstromなどのデパートに入っても、Pumaが一番力を入れてプロモーションされている。
確かにセンスがいい。
自国のメーカーをひいきにするのではなく、外国のメーカー(Pumaはドイツ)であってもよいものはよいというフェアさが気持ちよい。
【ぼくをわくわくさせたNordstrom】
Nordstromに入った。
アメリカのデパートの雰囲気が知りたくて。
San Francisco Shopping Centerの中の4階から上にNordstromは入っている。
3階まではいろいろな店が個別に入っている。
1階に入って、正面にNordstrom直通のエレベーターが。
このエレベーターからしてどこか雰囲気が違う。
エレベーターの中は金ぴかで少々ステイタスじみた感じもあった。
顧客の気持ちをデパートモードに変えようとしているのだろうか。
エレベーターを降りると、靴や紳士服売り場が目の前に。
大半の日本のデパートは1階が化粧品売り場ということを踏まえると、この光景は新鮮だった。
アジアでも紳士モノは端っこに追いやられていて、メインは化粧品など女性向けのもの。
店員はどちらかというとイケメンや体格の良いスポーツマンタイプの人が多い。
それにおしゃれ。
おしゃれな人が薦めるのであれば商品の魅力が増してついつい買ってしまうのがぼくのような単純な消費者。
日本のデパートのサービスの質の高さはアメリカだってかなわないだろうけれども、サービス以外の部分では改善する部分もあるのでは?とふと思ってしまった。
ショッピングだってエンターテインメントの1つ。
ならば、いかにお客を喜ばせて財布の紐を緩めるかにもっと頭を使ってもよいのでは?と思った。
靴売り場で驚いたことは、ソファが充実していること。
靴を買うためには、お気に入りのデザインのシューズを探し、自分に合ったサイズのものを持ってきてもらう。
その間、快適なソファで待たされるのであれば客は悪い気はしない。
たとえ多少待たされたって、そんなにカリカリはしない。
それにソファがたくさんあれば、連れの人もおとなしく待っていてくれるだろうし、連れに気兼ねなく買い物ができる。
店員にどうしてソファが充実しているのかは質問していないけれども、ぼくはきっと上記のような理由からソファを充実させているのだろうと思っている。
さらに靴売り場で驚いたことは、靴売り場の一角に靴磨きコーナーがあるということ。
これでもか!というくらい人目がつく場所に。
アメリカでは靴磨きをしてもらうのが名誉なのか、わざわざ人目につくようにされている。
靴磨きをして自分が履いている靴がきれいになったら新しい靴は買わないのに!と思ってしまいがちだけれども、一方で上質な靴磨きサービスを提供するというステイタスをNordstromが築くことにより上客からの信頼を勝ち取ることで、客の入店機会を増大させて靴の売り上げを増やそうという狙いなのかもしれない。
靴売り場にどうして靴磨きがあるのかは追ってリサーチしてみる予定。
Nordstromの靴磨き
nordstrom
Nordstromの靴売り場
nordstrom0
【店員の教育にかけては日本のほうがかなり上】
Starbucksに入ったものの、日本で感じるほどの感動はなかった。
日本のStarbucksのサービスの質は、以前と比べて下がりつつあると感じているけれどもアメリカの質といったら今日の日本の質よりもさらに一段下なのでは?と思いたくなるほど。
店内の清掃は行き届いていないし、コーヒーの味もおいしくない。
注文したキャラメル・マキアートは、キャラメルが底に沈殿してしまっていて、一番最後が妙に甘過ぎた。
日本で快適な日々を送れるのは、ひとえに企業による社員教育の賜物なんだなと異国の地にて実感。
【クレジットカードがないと行動が限られる】
レンタカーを借りて、シリコンバレーへ行ってきた。
ぼくは知らなかったのだけれども、レンタカーを借りるにはクレジットカードが必要だとか。
それを知らないでレンタカー屋へ行ったぼくらは、クレジットカードを取りに宿へ戻る羽目に陥った(原則としてぼくはクレジットカードもパスポートも持ち歩かない)。
ガソリンを入れるのだってクレジットカードがあるほうが断然便利。
計画性がないので極力クレジットカードを使いたくないぼくにとっては、クレジットカードがないと何かと不便というアメリカ社会はあまりうれしくない。
クレジットカードがこれだけ普及している社会なわけだから、一方でクレジットカードを作ることのできない人にとっては非常に生活のしづらい社会だと思う。
クレジットカードを持つか持たないかということによって生活が左右されるというアメリカ社会、少々怖い。
【シリコンバレーは実に広い】
シリコンバレーには9/5と9/6の2日に分けて行った。
9/5にCaltrainというSan FranciscoからSan Joseまで走っている鉄道に乗って行ったのだけれども、Labor Dayということで街は閑散としていたことと、あまりにも広すぎてお目当ての企業を見ることができないことを痛感して、9/6にレンタカーで出直した。
レンタカーで周るために9/5の夜にスケジューリングしたのだけれども、1日だけではとてもじゃないけどすべては周りきれなかった。
ちなみにぼくらが見に行ったのは、Oracle、Stanford Univ、Yahoo、google、Sun、Apple。
ほかにも見に行きたかった企業や博物館はあったけれども、とても周れる距離にない。
地図を買って、入念なスケジュールを立てるべし。
周った企業の中では、Oracleの環境が一番素晴らしく感じた。
訪問した時間がちょうどランチタイムだったこともあり、社員の表情をみることもできた(やはりというか多くのインド人が目に付いた)。
訪問したある企業の駐車場に停まっている車のメーカーを調べてみた(別に不法侵入したわけではない)。
※レクサスやminiは分けている。
ホンダ:15台
トヨタ:8台
Ford:6台
VW、Mercedes:4台
BMW:3台
mini、レクサス:2台
GM、シボレー、日産、ジャガー、ポンティアック、リンカーン、ジープ、スバル、マーキュリー、三菱、ボルボ:1台
ホンダ車が圧倒的人気。
特にCivicやAccordが多かった。
日本車の比率がSilicon Valleyのみならず、San Francisco市街でも大変高かったのが印象深い。
San Franciscoでは、日本で発売されたばかりのLexusをほとんど目にすることはなかった。
ぼくの行動範囲にもよるかもしれないけれども、ぼくが滞在中に見たのはせいぜい5台程度。
Oracle
oracle
遠くからでもひとめでわかる特徴的な建物。ビルの形が提供しているサービスを如実に語っているのがクール。
Apple
apple
うっかりしていると通り過ぎそうなほど目立たない。従業員は活き活きした表情をしていた。
Sun
sun
どこか近寄りがたい雰囲気を持っている。周りはなにもなく、どことなく寒々しい。
Yahoo
yahoo
車でないと足を運びにくい。
google
google
Yahoo!同様、非常に不便な場所。世の中の注目を最も集めている企業の割には、非常に落ち着いた雰囲気を持っていた。
【交通運賃が値上がり】
10年の間に変化したことの中でもっともびっくりしたことは、サンフランシスコ名物のケーブルカーの運賃が$2から$5に値上がりしたこと。
かなりの赤字(予算ベースでUS$5,700万の赤字)に陥っており、赤字を補うために9/1から値上がりされたとのこと。
値上がりはケーブルカーのみならずバスにまで及んでいて、市民ならずぼくのような貧乏旅行者にとっては非常に頭が痛い。
【結婚1周年】
ぼくらは1年前の9月5日に結婚した。
結婚1周年記念を、旦那(ぼく)のわがままな旅先ですごすこととなってしまった。
大したお祝いはできなかったけれども、宿の近くのレストランで食事をした。
食事の最後に妻からプレゼントをもらった。
真っ白なワイシャツとネクタイ。
かなり大きめのサイズを買ったらしかったけれども、肥満まっしぐらのぼくには少々きつかった。
せっかく買ったワイシャツを格好よく着こなせる旦那になって欲しいと妻にいわれてしまった。
クリスマスまで旅をしていればきっと痩せられるでしょう。
【その他写真】
bag
旅の荷物。冬の東欧やアンデスの高地も訪れるので防寒着の充実は必須。
stay
ホテルの壁全体を使った広告。アメリカを旅していると日本では見られない広告やアートを目にできるというのがウレシイ。
beer
宿の近くのグロッサリーでサッポロビールが売られていた。缶のデザインは洗練されているけれども、周りと比較するとインパクトが…。
look
横断歩道にも遊び心が。

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