モスバーガーの成長が停まってる?

近所のモスバーガー(赤モス)が先月末をもって閉店した。
それなりに客が入っていたことを振り返ると、閉店を惜しむ人はさぞ多いことだろう(軒先に張られた弊店をお知らせするチラシを名残惜しそうに見る人がいた)。
ぼくの妻は閉店のニュースを目にして大いにビックリしていた。
では、モスバーガー(以下「モス」)は閉店するほど経営の調子が悪いのか?という疑問が湧いてくる。
そこで、モスバーガーのHPから近年の経営情報を引っ張ってまとめてみた。
モスバーガー既存店および全店前年対比実績」という資料から、確かに昨年度1年間は成長が鈍化していることが見て取れる。
2004年度の全店売上高が「+」だったのは6回であり、「勝率」という言い方をするならば5分(6勝6敗)といったところ。
けれども2005年度に入ると、「+」だったのはたったの1回(1勝11敗)しかない。
モスは「緑のモス」を積極的に展開して高級路線を追求しているけれども、ライバルで業界最大手のマクドナルドも2004年3月に新しく原田氏をCEOに招いてこれまでの激安路線からの転換を図り出したことで、目指すターゲットが重なってきている。
最近では、エビちゃんをCMキャラに採用するなど、マクドナルドのイメージは随分とマシになってきつつある。
競合他社の戦略転換に伴い、高くても美味しいハンバーガーが食べられるというモスのユニークさは、もはや業界の中で際立ったものではなくなってしまった。
食に対する意識が多様化する社会で、モスは今後さらに「緑モス」の出店を加速(高級化路線の追求)させていく模様である(同社発表資料から)。
「おいしさ一番」をどこまでアピールしてさらなる成長を実現することができるか、モスの今後が楽しみだ。
なお、参考にモスとマクドナルドの2005年度における前年対比実績について(既存店)、グラフを作成して掲載しておこう。
両社の売上を引っ張る要素がこうも異なるとは!
モス:客単価
マクドナルド:客数
ちなみに、マクドナルドの2005年度の勝率は6割6分7厘(8勝4敗)。
このデータから業界全体が停滞しているのではなく、モスに陰りがあるということができますね。
がんばれ、モス。
mos
mac

1件のコメント

  1. モスがブルーナとのコラボを強化

    以前のエントリ(モスバーガーの成長が停まってる?)へのアクセスが連日そこそこあるのでなぜかと思って最近のモスバーガーのニュースを調べてみた。

    どうやら、13日にオランダの絵本作家ブルーナのイラストや小物を使った店を江ノ島に出すのだとか(同様の店舗は国

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