「選挙」はこんないい加減なものでいいのか?

ぼくが通っていた大学から、「卒業生評議員選挙」なるものへの投票用紙が送られてきた。
そもそも「卒業生評議員」なるものが何をする人何かがさっぱりわからないため投票のしようがないけれども、たとえ「卒業生評議員」の役割がわかったとしても投票はしないだろうなと思わせる、選挙の仕組みがとられているので備忘録として残しておこうと思う。
【その1.】
候補者は50名ほどいてリストに掲載されている(多い!)。
掲載されている項目は「氏名」「卒業年度」「職業(役職)」「居住地」「推薦者」。
これだけの情報でどのように判断すればいいのかがさっぱりわからない。
年取ってればいいわけではないし、上場企業の役員をしているかわ評議員としてふさわしいかどうかなんて皆目見当つかない。
候補者の意気込みなどが全く見えてこない。
まず、この時点で「だれに投票すればいいんじゃ?!」と突っ込みたくなる。
「自分と年齢が近い人」?、「同じ業種の人」?、「同郷の人」?
「卒業生評議員」なる役職がぼくたちOBに多大な貢献をしてくれるのであればあるほど、こんな候補者のプロフィールだけからは投票のしようがない(候補者自ら別途アピールしてもいいのにそれもナシ…)。
【その2.】
同封のはがきを送って投票する仕組み。
しかも、切手代は投票者モチ。
切手をすべての投票用ハガキに貼り付けて大学が送るのはたしかにコストの面で問題だが、とはいっても切手代を投票者モチにするというのもどうもなぁという印象(ケチですか?)。
はがきでの投票をするくらいなら、いっそのことwebですればいいのにとついつい思ってしまう。
webで各候補者のHPにリンクを貼って、その人の考えなんかを判断したりとかすれば【その1.】の不満も解消されるのに。
自民党総裁選も、候補者のイメージ・ルックスとか人柄とかおおよそ政策とは関係ない部分で支持率が決まり危険な香りがプンプンする状況の中、せめてぼくの通っていた大学はちゃんとした選挙をするかと思いきやこれで、この国というのは「選挙」というものをいかに軽く考えているのかと憂いてしまうのは、単にぼくが堅物だからなのか。

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