「ジリ貧な町の本屋を救いたい!」ということで、状況整理してみた

出版不況といわれる中、全国の書店の数も年々減少してきている。
書店数推移
※出所:アルメディア
正確なデータは不明ながら、町の本屋さんもおそらく随分と減少しているはずだろう。
そこで、町の本屋さんの実態を把握すべく、日本書店商業組合連合会が2006年に発表した資料(『全国小売書店経営実態調査報告書』)のデータをまとめてみた。
ちなみに、町の本屋さん(小規模書店)の定義を便宜上、20坪以下の売り場面積をもつ書店とする。
また、大規模書店は201坪以上の書店とする。
すると、データからは次のような特徴を見出すことができた。
【小規模書店書店の特徴】
1.店舗数は書店全体の5割弱を占める
2.商店街に多い(大規模書店は駅ビル・駅前や郊外(多分国道沿い))
3.商品催し事・読書推進活動の開催を積極的に行えていない
4.営業時間は大規模書店に比べて1時間短い
5.無休での営業はわずか2割
6.ベストセラーなどの入荷は思い通りにならず(大規模書店優先)
7.大規模書店と比較して外商に積極的
8.店主の高齢化が激しい
9.9割弱が経営環境の悪化を実感(大規模書店は6割弱が認識)
10.経営状況悪化の最大の原因は「客数の減少」
11.生き残り策として「外商強化」を認識
このテーマについてはいずれレポートにまとめたいと考えている(今日は諸々の事情から状況把握のみ)。
そして、小規模書店を囲むプレイヤーを整理してみたのが下の図。
書店業界構造
横軸の「進化度」については表現にしっくり感がないものの、「紙媒体を売るリアル書店⇒kindleをはじめとした電子書籍」という書籍の販売スタイルの進化過程と理解してもらえたらと思う。
時間があればふらっと本屋に立ち寄ることの多いぼくとして、町の本屋がなくなっていくのをなんとしても救いたいし、その方策を引き続き考えていきたい(仮説の半分は完成間近)。

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