「住」産業の輸出強化が日本の生きる道?

主な日本の輸出産業といえば、自動車、家電など。
近代社会の発展の中で世界の先頭を走ってきたこれら産業は、今では韓国や中国、インドなどのメーカーの追い上げに遭い、かつての優位性は見る影もなくなってしまった。
品質で勝負をしてきたトヨタですらその地位は昨今の出来事によって揺らいでしまっている。
これら産業はもはや、新興国の価格競争力には太刀打ちできず、既に言われている通り多くが撤退に追いやられるか新たな競争の軸を構築するしか生き残る道は残されていないだろう。
とはいっても、輸出によって経済を保ってきた日本が今後も国内の経済を安定させるためには何かを売り出していくことも必要なわけで、近年ではアニメやゲームなどが注目されてきたものの、これらも自動車など同様に世界との差が縮められるようになってきている。
そうした中でこのところ海外に活路を見出しているのが、飲食業界。
特にアジアへの進出は積極的で、居酒屋やらーめんチェーン、丼チェーンなどが積極的に進出している。
もう1つが業界でなく企業単位ではあるけど、ユニクロ。
衣服については国内で向かうところ敵ナシの快進撃を続ける企業だ。
一度失敗した海外進出を再度加速させていて、パリ店のオープンも盛況だったとか。
「食」「衣」と来て次に続くのが「住」と言いたいところだけど、残念ながら建築・土木の海外進出は積極的だけど、ぼくの知るところではハウスメーカーの海外進出は話題になるほどではない。
昨今の世界で頻発する地震情報を見ると、地震大国の日本のハウスメーカーこそ海外進出してその独自のノウハウを活かして現地の人々に安心を与えられたらと思うと同時に、積み上げてきたノウハウには他国がそう簡単に追いつけない強みがあるのでは?と思わずにはいられない。
ハウスメーカーの海外進出状況などは全く調べていないが、「衣」「食」「住」という並びで考えてみたところ「住」についてはまだまだ掘り起こす余地があるのでは?と思ってふと書いてみた。
マズローのいうところの「自己実現欲求」はそろそろ飽和状態に来て、さらに上の欲求ではなく下位の欲求「安全欲求」など刺激するサービスが求められているのかも?とも思うように。
あまり整理できていないけれど、メモとして残しておきたいと考えエントリしておく。
人間の欲求の方向性がどこに向かっているかに合わせた商品開発、日本の輸出産業の方向性など色々なテーマを含んでいるので、引き続き検討していきたい。

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