ジュエリーの市場規模落ち込みが半端ない!

電車に乗ってるといろいろなことに気づくわけで、
その中の1つが最近の若い女の子で指輪をしている人が少なくなってきていること(指輪以外にもピアスなどのジュエリーも)。
ぼくが大学生だった頃は、今よりも指輪をしたりしている子は多かった印象なわけで、
指輪は「彼氏いるわよ!」サインでもあった。
最近の若者事情にはどうも疎いのではっきりしたことが言えないが、
指輪などをしていないのは「そもそもプレゼントしてくれるような彼がいない」のか、
「プレゼントをしたりしないようなカップルの形態が主流」なのかは興味がひかれるところ。
さて、若者との距離が開いてしまっているようにも見受けられるジュエリー。
ジュエリーの市場規模ってどのくらいなんだろうと調べてみたところ、矢野経済研究所がレポートを発表していたので早速参考にさせてもらった。
ジュエリー市場規模推移※クリックで拡大
市場規模の落ち込み具合は残酷なまでだ。
バッグや時計などを扱う高級ブランド市場も同様の落ち込みをしているのだろうか、婚約指輪の相場とジュエリー市場規模との相関関係はどうなんだろうか(調査は割愛)。
世帯別平均所得金額が664.2万円(1994年)⇒547.5万円(2008年)というデータを見ると、そりゃジュエリーにお金を使えないわなぁと納得(データは厚生労働省大臣官房統計情報部『グラフで見る世帯の状況 平成24年』より)。
世帯別平均所得金額推移※クリックで拡大
大学生を中心とした世代は自分の親がリストラに遭うなど辛い思いをしているらしい点も、彼らが慎ましく暮らす要因の1つだと言われている。
幼少期に築かれた価値観は大人になっても大きな変化を見せないと仮定すると、ジュエリー業界は従来のようなビジネスをしているとこの先明るくないだろう。
そして、矢野経済研究所の発表のように2012年以降に市場規模が回復するというのはあまりにも楽天的すぎるのかもしれない。
親・祖父母世代へのマーケティングを強化して彼らから子世代へのプレゼントをするような動きを作って子にジュエリーに親しみを持ってもらう機会を創りだしたり、来日外国人へのお土産として位置づけられるように仕向けていくのが当面の課題だろうか。
ジュエリー業界の落ち込みを目にしたことで、日本市場の沈下をまざまざと見せられた。

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