Madball、Sworn Enemy、since the flood ベルリン 【11/11】


たまには自分の趣味の世界を徹底的に出してみようと、Berlinで行ったあるコンサートについてレポート。
先日Sao Pauloのレポートをリリースしたもののそれ以降のものはリリースしていないけど、決してさぼっているわけではなくちょっと滞っている(結局は同じ?)だけなので随時更新予定。
HM(ヘビーメタル)、HC(ハードコア)といったジャンルの音楽に全く興味のない人にはまったく面白くもなんともないのでご容赦を。
BerlinのSO36で開催されたMadballのギグに行ってきた。
ヘッドライナーがMadball、サポートアクトにSworn Enemy、since the floodがつくというHCでは涙もののカップリングギグ。
Madballギグのポスター
madballposter
実は、since the floodというバンド、今回のギグを見るまで全く存在を知らなかった。
つい3週間前にMetal Bladeからデビューアルバムをリリースしたばかりの存在だから、知らないのも無理はない。
ドアオープンは20:00、前座のsince the floodがプレイするのが21:00というスケジュールが発表されていたが、
まさか時間通りにギグが開始するとは。
いやはや、ドイツはギグの開始まできっちり守ります。
腹痛に襲われてトイレで格闘していたぼくはsince the floodの演奏が開始してから(演奏の頭はトイレの中から聴いていた!)、ホールの中へ入っていった。
多くのキッズはヘッドライナーのMadballがお目当てらしく、since the floodの演奏が開始したときホールはまだがら空きだった。
ステージ前方には5人程度でモッシュピットが作られていたものの、会場全体はつい先日デビューしたばかりのバンドを迎えるべきかどうかを吟味している様子だった。
かくいう彼ら、ベルリンはもとより、ヨーロッパでプレイすること自体が初めてらしく、そんなことを正直といったばかりに音楽に目の肥えたベルリンっ子の目はいっそう厳しく彼らのプレイに注がれていた。
楽曲はというと、アメリカ東部のHCと同系統の音。
重いながらもスピーディ。
曲展開は複雑ではないので、意外とノリ易い。
メンバー構成は、vo、guit×2、ba、dsの5ピース。
出身はマサチューセッツとのこと。
このエリア、HCには良質のバンドを送り込んでいるし、マサチューセッツからきたというMCを聞いて客には一定の安心感を与えたようにも見えた。
ぼくはステージから5mほど離れた辺りでメンバーのプレイを見守った。
ぼくのすぐ前にはこぶりなモッシュピットができていたものの、規模がそれほど大きくないのでステージを見るにはさほど目障りでなかった。
ぼくは歳をとったようで最近はめっきりモッシュピットに飛び込むことはなくなり、もっぱらモッシュピットの外側からステージを見つめることが増えてきた。
モッシュに加わろうものなら1曲で息があがってしまうのがオチ。
それほど歳を感じていても日本でのモッシュならまだ耐えられるかもしれないけど、身長わずか175cm強・体重80kg弱のぼくが恰幅のいいドイツのキッズに混じってモッシュするのはあまりにも危険すぎるのでとにかくモッシュの淵からステージを見守ることに徹した。
身長2mほどもある大男がモッシュするのはどう考えても反則だ!
since the floodのプレイがベルリンっ子に認められたのか、モッシュの輪は次第に大きくなってきた。
5人ほどのモッシュが10人に増え、さらには彼らのプレイが終わる頃には15人ほどにまで膨らんでいた。
since the floodがベルリンっ子に迎えられた証であり、日本からやってきたぼくの心の中の音楽ラックにも彼らの音楽はしっかりと収まった。
since the floodのショー風景
since the flood
30分ほどのショーを終え、彼らは温かい拍手に見送られてステージを後に。
1人でショーを観にきたぼくは特に誰かに話しかけるわけでもなく、ステージで機材を交換する様子をフロアに座り込んでじっと見つめていた。
大学時代にしていたステージ機材設置のアルバイトをつい思い出してしまった。
set changeの風景
stagechange
10分程度のインターバルをはさみ、Sworn Enemyがステージへ。
彼らは既にシーンでは高い評価を得ているバンドであり、たしかExtreme the dojoか何かで来日も果たしている。
彼らのショーを以前観たことがあったような気もしたけど、残念ながら覚えていない(ヘッドライナーショーでない場合多くして前座のバンドが何だったか覚えていないことが多い・・・)。
彼らがステージにあがり抱いた第一印象。
デカイ!」
voがとにかくデカイ。
身長は2mほどあるものだからステージでの存在感は十分。
高い評価を得ている彼らなものだからステージに向けてカメラのフラッシュがピカピカと。
そして、モッシュの輪はsince the enemyと比較して明らかに大きくなっている。
最前列に陣取っていたキッズがカメラの操作に気をとられてステージに顔を向けていないと、guitarが怒って「おい、クソヤロー、てめぇどこ見てんだ!」と罵る。
その迫力、ス・ゴ・イ。
ショーが進むにつれ、フロアはこぼれたビールで滑りやすくなってきた。
モッシュをしているキッズは足をとられてときどき転び、それを他のキッズが手を差し伸べて助けている。
外見はいかついヤツが多い、HCシーンだけれども根はいいヤツが多い。
頭の中ではsince the floodが気になっていて、実はSworn enemyの印象はあまり残っていない。
音楽自体はツボにはまっていたのは確かだけど。
彼らもショーは30分程度で終了。
Sworn enemy
sworn
さすがドイツ、タイムコントロールは実にきっちり。
アメリカのバンドとはいえ、ドイツのカルチャーに敬意を表して時間をしっかり守っている。
フロアはビールがまみれ、残念ながら腰をおろすことができない。
もっと悪いことに、ビール瓶の破片がフロアに散乱し、ビールまみれ以前の障害が生じている。
こんな床の上に滑って転んでしまったら大怪我してしまう!と多少ビビリながらもステージ上の機材交換を見守っていた。
インターバルを20分程度はさみ、Madball登場。
Madballのショーを観るのは初めて。
そして、彼らの楽曲を聴くこと自体初めて。
彼らの楽曲を聴いたこともなくHCが好きというのはなんだかモグリのようだ。
映画「ターミネ―タ」のテーマ曲にあわせてメンバーがステージに登場。
ステージには見た顔のプレイヤーが。
実はSworn EnemyのBassが助っ人としてプレイ。
なんでもオリジナルメンバーは手を怪我したらしくプレイができない状態らしい。
即席メンバーながらもメンバー全員の息はぴったり。
さすが、NYHCシーンをリードするバンド。
ベルリンっ子のボルテージはMadballの登場と同時にMaxに達し、Sworn Enemyのショーでも見られなかったステージダイブが次々と。
キッズがフロアめがけてステージから降ってくる。
voが「このステージはお前らのものだ!」とリップサービスするものだから、ステージダイブが途切れない。
メンバーのプレイが終わって静かになったときにステージに取り残されたキッズはかなり間抜けで、バツが悪そうだった(あまりにも気まずかったのか、そのキッズはフロア後方へ逃げるように去っていった)。
モッシュの輪は最大の時には50人ほどに膨れ上がり、その周りでは多くのキッズが思い思いに飛び跳ねたり首を振ったりしていた。
ぼくはポケットに入ったカメラを気遣いながら、モッシュから飛び散ってくるキッズを跳ね返し、なおかつ背の高いキッズたちの肩越しにステージを見守った。
このバンド、ファンを大切にしているということがvoのMCからわかる。
ファンを”Family”と呼び、ステージに上ってきたファンと抱き合ったりときにはマイクを譲ったりと余裕のパフォーマンスを繰り返していた。
それほど大切にしているからか、ファンはそれに応えるかのようにマイクを渡されたらできる限りのシャウトを披露しvoはそれに大満足の様子だった。
HCに共通して言えることは、HMと比較して曲が短いということ。
HMは難解なギターソロを絡めたりするので短くても1曲の長さは3分程度するけれども、HCはひたすらギターコードを掻き毟りギターソロなんてない。
だから当然曲は短い。
曲が短いものだからショー自体も短くなってしまう。
けれども今日のMadballはいつもと違うらしい。
彼ら自身、常々ファンからショーで披露する曲数が短いという苦情(?)を受けているらしく、「いつも曲が短いって言われているけど、今日はお前らのためにいっぱい披露するぜ!」と張り切っていた。
ショーの真ん中辺りでvoがキッズに対し、「今までMadballのショーに来たことあるヤツ、手を挙げろ!」、「来たことないヤツ、手を挙げろ!」、「MadballのCDを1枚ももっていないヤツは手を挙げろ!」と言っていた。
「MadballのCDを持っていないヤツ、すぐにCD屋へ走れ!もしくはどっかからかっぱらって来い!」と言っていたものの、マジメ(?)なベルリンっ子にはこの辺りがあまりピンと来なかったらしく反応は薄かった(ぼくは声を出して笑ってしまった…)。
Madball
madball2
madball1
ショーは1時間程度で終了。
24時前には全てが終了し、キッズはそれぞれ家路についた。
ぼくは気になって仕方がない、since the floodのCDをマーチャン売り場でさっそくゲット。
iPod Shffleに入れて明日からヘビーローテーションせねば。
興奮冷めやらない今、Rio de JaneiroやLondonなどでのレポートをアップせずにBerlinでの一夜についてレポートしてみた。
もちろん、日本にいる音楽仲間にはメールでショーについて連絡済。
明日は今ヨーロッパのHMシーンを席巻しているAkerkockeのショーを観てくる。
このバンド、日本でどのように扱われているかは不明だけどDeath Metalerはチェックしておいて損はないはず!
Madball公式HP
Sworn Enemy公式HP
since the flood公式HP


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