今、まさに隣人から学ぶときなのではないか。


最近、「日本らしさ」という言葉を頻繁に目にする。
「日本らしさ」とは何か。
武士道で触れられる情けであったり、わびさびであったりと人によって様々な「らしさ」が挙げられるだろう。
世界を旅してきて、日本は世界でも稀に見る文化を持った国だということを再確認できた。
ハンチントン教授が『文明の衝突』のなかで、日本を8つある文明の中の1つとして挙げたのにも大いに納得できるほど独特だ。
「日本らしさ」が失われつつある一方、若者を中心に日本の伝統文化を受け継いだファッションに注目が集まりつつある。
今、『サムスン経営を築いた男』を読んでいる。
サムスンの経営者である李健熙は日本で学生時代を過ごし、その経営哲学のいくつかは日本から吸収したものだそうだ。
台湾の李登輝前総統も、日本から多くを学びその哲学を政治の世界で大いに活用したと言っている。
※李健熙、李登輝両人とも日本語は不自由なく扱える。
李健熙も李登輝も日本を大いに参考にし、ぼくたち若者よりも日本が持つ文化に対する理解が深いのかもしれない(おそらく深いだろう)。
こうした人たちが発する行動、言動を通じて「日本らしさ」を学ぶことはできないだろうか。
高度経済成長の時代、日本は欧米から学び追い越した。
けれども近年、以前培った世界との差は縮まり追い越されるまでになった。
日本から学び追い越そうとしている韓国、中国にもいずれ追い抜かれるかもしれない。
そのとき、日本は何を頼るのか。
日本が急成長した時代から学ぶべきなのかもしれない。
日本にプレッシャーをかけてくる韓国、中国の企業のいくつかはかつての日本から多くを学び、それを実践していることで有名だ。
経営において新たなコンセプトを生み出すことは重要だが、それと同様に過去に蓄積したノウハウを有効活用することは新しいものを生み出すよりもコストがかからず有益であることも否めない。
過去の自らを学ぶためには、今、謙虚に隣人(韓国、中国など)から学ぶ気持ちを失ってはならないのではないかと読書をしていてふと考えさせられた。


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