自分の土俵で勝負してないことが多く見られる

千葉県の補欠選挙で、民主党の太田さんが当選した。
選挙では自民・民主ともに政策面に対するアピールはほとんど見られず、それよりも太田さんがキャバクラで働いてた、「じゃんけん、佐藤健」と政治とはまったく関係ない面が前面に出るというなんとも言えなさ。
さらに、誰が支援にやってきたというトピックにもスポットライトが集まりすぎていた。
言うなれば、候補者が議員になってなにをしたいのかということは伝わってこなかった。
政治家が「政治」という自らの土俵で勝負するのではなく、マーケティングという自らの土俵の外の飛び道具を使って勝負してる。
白けてしまう。
今日、山手線をはじめとした高田馬場⇔新大久保間の路線が線路の変形によって運休した。
どうやら、線路の下で行っていた工事が原因とのことだ。
最近のJRはというと、Suicaを用いたクレジット事業や、駅構内のフィットネスクラブというように本業とは離れた事業へのシフトが進んでいる。
鉄道事業という土俵から離れたところでの勝負がされている。
企業は本業のパイが拡大しないとの思惑からその周辺事業へ次第に進出し、本業を中心とした遠心力が強まっていっている(=「企業らしさ」の希薄化)。
本業で大きな問題が起こったときには、「○○社は多角経営なんてして!本業をもっとしっかり!」という声が起こってしまう。
そうではなく、周辺への進出をしつつも本業による求心力を高めて、あくまでも本業の信頼性を高めていくことが大切なのではないだろうか。
アメリカで自動車メーカーが苦戦している。
これも本業の車作りよりも土俵の外にある事業(クレジット事業など)に注力した結果だろう。
多角化は決して悪いわけではないけれども、自分が勝負する土俵はどこか?、新規事業は本業が疎かになってしまうようなものではないか?を冷静に見つめ直すべきではないだろうか。
話ははじめに戻って、選挙だって過去のタレントとしての人気で勝負するのではなく、政治家としての土俵である政策という枠の中で選挙を戦って欲しい。
グッバイ、飛び道具選挙。

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