相変らず四苦八苦するアンケート設計

今、あるテーマの調査をしようとアンケートの設計をしている。
仕事柄、アンケート調査はこれまでに何度も経験してきてはいるけれども、正直なところ経験をいくら積んでも難しいものは難しい。
というのも、アンケート調査するに際してはあらかじめ仮説を設定して質問項目を作り回答選択肢を準備するのだが、その選択肢がコンサルティング業界において呼ばれるMECE状態になっているか、選択肢のレベルが同じに揃っているか(たとえばあなたの好きな食べ物はナニですか?という問に対する回答選択肢に「デザート」と「五目チャーハン」が並んでいたら違和感があり、この場合は「デザート」を格下げして「杏仁豆腐」とかにすべき)、誤解を生む表現になっていないか、誘導尋問的なものになっていないかなど、細部にまで神経を注がないといけないからだ。
被験者の率直な意見が聞きたいわけであり、こちらが準備した回答に導くようなアンケートになるようでは、はっきりいってアンケート調査を行う意義はない。
そして、調査結果を見る人にとってもなんら面白い結果は導けない。
本格的に企業が営業を再開する今日からアンケート調査用紙を配布して協力のお願いをしようかと思っていたけれども、果たしてぼくの設計が回答者にとって率直な意見を表明しやすいものとなっているのかどうか、今の段階でリリースしてよいのかについてはいささか自信がもてないというか、再考の余地は十分ありそう。
リリースしてから、「あ、ここはこうすればよかった」とか思っても変更はできないんだし。
こんな気分になったのは、『「あたりまえ」を疑う社会学』を読んだというのもあるかも。

アンケート経験者としてワンポイントアドバイスをさせてもらうなら(別にアンケートに限らないけれども)、被験者に応えてもらう前に必ず自分でプリントアウトしてアウトプットを確認すること。
画面の中で終わらせないこと(意外に誤字があったりする)。

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