『世界基準の交渉術』

日本のサッカー選手代理人として、有名選手のマネージメントを手掛けるスポーツコンサルティングジャパンのロベルト・佃氏が2012年に出した著書。

彼の元には長友、岡崎ら海外で活躍する日本代表選手が所属するなど、選手のマネジメント実績において国内トップクラスの実績を持っている。

選手としての価値を高めて、選手のキャリア形成などで大きな位置づけを占めるのが移籍をめぐる様々な交渉。
佃氏はこれまでの移籍交渉の経験から、交渉にあたってのアドバイスを挙げている。
特に奇をてらったようなアドバイスはないが、どれも「確かに」と納得させられるもの。
佃氏が日系アルゼンチン人として客観的でありながらも日本人の立場に立ちながら日本人の交渉のスタイルを評価している点は、日本人の感覚を併せ持たない外国人による一方的な評価に比べて説得力が高い。

ところで、岡崎は結局レスターに移籍するのか、マインツに残留するのか。
冬の移籍市場の期限はあと僅か。

世界基準の交渉術 ~一流サッカー代理人が明かす「0か100か」のビジネスルール~
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