羽田=>香港=>深センへの弾丸移動(11/21-22)

今年も自分探しの旅。
家族を置いてひとり旅。

時間の都合などから近場へ、そしてイノベーションという観点でホットな深センへ足を運ぶことにした。

深センへの香港からのアクセスの方が便利らしいし、どうせなら香港にも行ってみたいということもあって香港を本拠地とするLCC HKExpressで飛んだ。
HK Expressの良いところはLCCということで安い、そして羽田から飛べる、さらには深夜便があるので、仕事が終わった後に家で荷物を拾ってから飛び立てることだ。

今回の旅では、初めてairbnbにも挑戦した。
学生時代は、空港に降り立ってから、バスを降りてから宿を探していたことを考えれば、ネットで事前に宿を確保できているのはなんとも心強い上、時間の有効活用にも繋がってすごく助かる。

さて、羽田23:55発のほぼ満席のHK expressに乗り込み、香港には現地時間の4:00頃に到着した。
さすがに空港の中は閑散として、食べ物の調達もできない。

羽田の搭乗口

深センへはどのように移動しようかと決めていなかったものの、空港から直接深センに乗り入れるボート(香港で入国手続きせず、空港からそのままボートに乗るので入国手続きは中国(深セン)でするのみ!)があるので、少々お金はかかるもののそれに乗ることにした。
とはいえ、始発ボート(蛇口行き)は9:00。
空港の中でひたすらボートの出港を待つことに。

ボートの案内

ベンチでウトウトしていたものの、次第に中華圏を思わせる元気な声で空港内がザワザワしはじめ、僕の眠気もどこかへ。
体操を兼ねて空港の中をぶらぶらすると、深セン行きのボートのチケットが発売開始している!
早速、ボートのチケットを買った。
深セン前でHK$220(約¥3,300)。

今日の宿(airbnbのホスト)には、予め朝の便で到着予定なのでチェックインも早くしたいと日本で伝えていたものの、
ボートが9:00発であり深センに着くのは随分と遅くなりそうなので、
とりあえず12:00-13:00頃に着くとairbnb経由で連絡したら、
現地に着いたらwechatで連絡したいと言うもんだから、wechatアプリをダウンロードして、
アカウント作成し、連絡先交換。
wechatを使うという行為そのものが中国にやってきたという実感を生み出す。

さらにブラブラしてたら、ボートの搭乗開始時刻になったので乗り場へ。
エスカレーターを下り、無人モノレールに。
無人モノレールはトンネルの中を突き進み、skypierなる船着場へ到着。
このモノレールはなんとも近未来の雰囲気で、映画のシーンにも出てきそうな雰囲気。

ボートは大型高速船で、深センまで40分ほどで到着。
ちなみに、香港からマカオにも同じようにボートで渡ってマカオで入国手続きをすることもできるので、飛行機で香港まで行ってボートでマカオに渡る人はぜひご参考に。

深センと香港を結ぶボート




晴れて深セン(蛇口)に上陸。
入国審査は至ってスムーズ。
審査するのはボートに乗ってきた人だけなので、人数はたかが知れてる。
ささっと手続きを済ませ、施設の地下に移動して最寄りの地下鉄(MTR)駅までの無料シャトルバス乗り場へ。
大型バスに5分ほど揺られて、MTRの駅へ。

蛇口駅周辺

地下鉄の駅はピカピカで、良い意味で中国らしくない。
清潔過ぎる。
地下鉄に乗るには、荷物検査を受け、それから切符を買い(日本の紙切符でなくトークンが券売機から出てくる)、電車に乗り込み。
荷物検査は形だけなのか、僕が深センにいる間、荷物検査で引っかかる人は一切目にしなかった。

深センの地下鉄車内風景

その足で、ドローンで有名なDJI社などがあるハイテクパークエリアへ。
ハイテクパーク駅を降り、駅の出口案内を見れば、Fintechの文字が。
さすが、ハイテクパーク!

早速、階段を上がり、外へ。
ビル、ビル、ビル!
ハイテクパークと言う名前だけを耳にすれば、もう少しのどかで低層ビルが立ち並ぶイメージを持っていたものの、見事に僕の想像は裏切られた。
緑の空き地なんてなく、土地が空いていればそこは建設工事中の状態にあるような土地ばかリ。
シリコンバレーのような長閑さをイメージしていた僕はイメージが大きく覆された。

この標語は日本人の間にも浸透してほしい!

「科技」の文字が視界に入るどのビルにも書かれていて、ハイテク臭がこれでもかと迫って来る勢いに圧倒される。
そして、DJIの本社はどんなところなんだろうという変な好奇心に突き動かされ、街(?)をブラブラ。

エリア内はビルがあるだけで、これといった特徴もなく、歩いていても大して面白くないのは仕方ない。
エリアを30分ほどかけて歩き回り、DJIの入るビルへ。
ついでに、昨日の晩から何も食べていないこともあって、DJIの入るビルの地下にある食堂街でラーメンを食べた(12元)。

ちょっとピリ辛のラーメン

DJI本社の入るビル外観

自転車のライドシェアが日本以上に発展していて、これでもかというくらい、街の至る所に自転車が乗り捨てられているのが印象的で、自転車を借りる為のアカウントを持っていないがために街を歩いている僕はもはや深センではレアな存在なのかも?と思わされるほど、ライドシェアが普及している印象だ。

乗り捨てられる自転車

ハイテクパークの地図を見れば「科技」ばかり

ハイテクパークを一通り視察した後、再びMTRに乗って、宿へ。
Grand Theater駅を目指す。

Grand Theater駅は深センのど真ん中といった場所で、地下鉄の駅を降りて地図に従って宿近辺を目指す。
途中、手頃そうな食堂やマッサージ屋などが軒を連ね、夕食にも困らない様子。

airbnbのホストとは近くにきたら連絡するという手はずにしているので、
なんとなく近いだろうと思われる警察署の前からwechatで「警察署の前にいるんだけど迎えに来て」と連絡。
警察署がどこだかピンと来なかったようで、警察署の写真を送ってとのことなので写真をwechatで送ると、間も無くして20代半ばと見られる若い兄ちゃんが迎えに来てくれた。

wechatのやりとり

兄ちゃん(名はWill(中国人だけど、勝手に英語名を付けてる))と話しながら、飲食店の脇を抜けて、奥へ。
どんどん古い団地ばかりのエリアに入り込み、とあるブロックの団地の鉄格子を開けて、階段を登る。
5階まで上がって、ようやく部屋へ到着。
中国人が住むような代表的な団地の中が、airbnbの部屋になっていて、個室でもなんでもなくだだのドミトリーだった。
僕はドミトリーが好きだし、airbnbってのがどういうものなのかがわかったこと、それにwechatで現地の人とやりとりできた経験だけでお釣りが来そうな感覚だったので、騙されたとかそういう気持ちは湧かなかったけど、airbnbを利用するに際して、事前にそれなりのこだわりがあるのであれば、きちんとホストに確認してから宿を確保した方が後から妙な気分になることは避けられるので事前確認はきちんとしておいた方が良さそうかも。

宿周辺

部屋に荷物を置き、ルームメイトたちと少々おしゃべり。
深センの街のこととか、東京がどうとか。
で、会話の中でお互いにわからないことが幾つかあって、その度にスマートフォンを使って調べるんだけど、
google、yahoo!での検索ができない(明らかにできないというわけかどうかわからず、とにかくページ表示まで時間がかかる!)。
で、Baiduを使ったところ、すごく快適に検索できて、これまた中国のネット統制を体験することができた。
ルームメイトとは言っても全員が中国人。
おそらく、なんで日本人がこんな宿に泊まってるんだという気持ちがあってもおかしくないのかも。
お近づきの印として100円ローソンで調達しておいたチョコレートを。
airbnbを利用するのであれば、ホストへのお土産を少額でも良いので用意しておくと、何かと便利なのでぜひ忘れずに。




おしゃべりが一段落つき、みんなそれぞれシャワーを浴びたりし出したので、僕は深センの街散策へ。
華強北の電気街まで宿から歩いてみることに。
とにかく僕は旅に出たらその街を歩く。
これがポリシー。
このポリシーを曲げたくないから、ひとり旅派ってのもある。

深南中路をずっと西進。
途中、深センの発展に大きく貢献した鄧小平の顔が描かれた大きなパネルの前を通り、
科学技術博物館(ここの展示は極めて残念)を見学し、華強北へ。

深センの発展に大きく貢献した鄧小平

秋葉原の電気街がいくつも納まるほどの広さに及ぶ電気街。
僕がイメージしていたのは、数十年前の秋葉原のガード下のような雑然とした雰囲気だったけれども、実際に目にしたのはヨドバシカメラAkiba館をさらに巨大にしたような建物がいくつも並び、ビルによっては高級ブランドが入っていたり、一方で細かいパーツを扱う小さな商店が軒を連ねるという混沌としたものだ。

華強北の街並み

華強北のとあるビルの内部

ずっと歩きっぱなしだったこともあって疲れてしまい、屋台で肉まんを買った。
屋台でもメインの支払い手段はwechatpay。
現金支払いする僕はもはや絶滅危惧種?というほど。
他の客は店頭に置かれたQRコードを読み込んで決済してる。

わかりにくいけど、店頭にwechatpayのQRコード

肉まんをかじって、その後、近くのスターバックスへ。
肉まんは1個1.5元だったのに、スターバックスのモカ(グランデ)は34元!
日本よりも高いのでは?と突っ込みたくなるほど。
にも関わらず、店内は満席。
深センの物価感覚が全くわからなくなってしまうような、この価格差。

歩き回ってすっかり疲れてしまい、スターバックスでの休憩もほどほどにMTRに乗って宿へ。

宿でちょっと休憩してシャワーを浴びてから、夕食へ。
宿の近くをブラブラしてから、とある鴨飯が食べられる店へ。
ま、特段美味しいってわけでもないけど、不味いわけでもない普通のご飯。

鴨飯

ご飯の後、再び近所を散歩。
Grand Theater駅近くのビル周辺などをブラブラして、深センのショッピング事情をリサーチ。
Tsutayaのようなおしゃれ本屋があったりと、中国が日本に劣っているという考えはもはや傲慢かつ無知以外の何ものでもないことを、
深センで1日過ごしただけで痛感させられた。
頼むから、日本からの援助を求めるのはやめていただきたいと思う。
彼らが、自らの先進国と名乗るのであればなおさらのこと。
追い抜かれそうだとわかっていてそれでも援助するのはなんともスッキリしない。

深センのおしゃれ本屋

万象城内のスケートリンク

宿に戻る途中の地下道では地元のストリートミュージシャンが演奏していた。
チップはもちろん現金でなく、wechatpay。
ギターケースにwechatpay読み取り用のQRコードを貼ってた。
日本のストリートミュージシャンには現金だけでなく、QRコードでチップをもらえるサービスがあればいいのにと思ってサービスアイデアを考えていたので、同じようなアイデアはあるのねという感じだった。
ちなみに、僕はチップの代わりにポイントカード(Tポイントなど)のポイントや、使わなそうな割引クーポンもチップ代わりとして受け渡しできて、それらが個人間で流通するような企画を考えてた。

wechatpayでチップ願います

ブラブラして小腹が空いたので、宿の近くのラーメン屋で食事して宿へ帰還。

フィッシュボールヌードル

2階建てベットが3台入った部屋のドア近くのベッドの上段に体を置いて、日付が変わる前にさっさと寝た。

MTRの改札(券売機で買ったチップをかざす)

万象城の中

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