深セン=>香港へののんびり移動(11/23)

目覚めたら、ルームメイト全員、まだベッドの中。
深センの街に滞在するのは今日が最後で、夕方には香港へ移動するので、ダラダラするわけでもなくさっさと着替えて外出。
幸い荷物は通勤時に使っているリュック1つだけのため、宿に預かってもらって探索するほど大きいわけじゃなく、荷物を全部持って出かけた。

まずは、宿の近くのレストランが並んでいる店の中で、麺屋へ。
メニューの漢字を見てもさっぱりわからないので、勘を頼りに注文。
で、出てきたのは、きしめんみたいな太い麺が入ったジャージャー麺みたいなもの。
隣の客も頼んでいて、そこそこ人気の一品らしく、味もまあまあ。

中華風きしめん

お腹を満たし、Grand Theater駅の上に建つ、地王商業大厦の69階展望台へ。
元が中途半端に余っていることと、やっぱり高いところから深センの発展具合を見ておかないとという変な義務感というかなんだかわからない気持ちで足を運ぶことに。
香港側は長閑な田園風景が広がっているのに比べ、深センはビルが遠くまで見渡せるほど、発展していて、3年後に同じ場所にやってきたときに目にする光景は変わったものになっているんだろうなと思わされずにはいられなかった。

地王商業大厦からの深センの眺め

香港に渡る前に、深センの知育ロボット企業Makeblock(日本でもamazonなどで買える)のショールームへ行くことに。
昨日、香港から渡ってきた時の深セン側の入り口にあたる蛇口の隣にあるSea Portへ。
地下鉄に揺られて1時間弱。
Lonely Planetのアプリによると、Sea Portはお洒落なバーなどが立ち並ぶ、いかにも欧米人が好きそうなエリアという紹介だったけど、
確かにその通りでシンガポールのClark Queyを思わせる作られたナイトスポット感がプンプンするエリアだった。
そのエリアのとあるビルの中に、Makeblockのショールームがある。
「なんでこんなところに?、ショールームの意味あるの?」と思わず突っ込みたくなったけど、とりあえず中に入って、商品を見せてもらう。
Raspberryとかでプログラミングして、動かせるとの説明だけど、日本で買えるものをわざわざ今買って荷物になるのもなぁということで見学だけにとどめた。

Makeblockのショールーム

コンテナバーバー




いよいよ香港への移動。
メジャーなイミグレーションポイントの1つである福田口から入ることに。
ただ、地下鉄で戻るのは街の雰囲気が見られないというデメリットが大きく、できれば市バスでイミグレーションまで戻りたかったけど、効率よく行けるバス路線がなさそうだったため、地下鉄に。
ただ、地下鉄で福田まで直接行くのは面白くないので、途中、展示場で降りて、Maker’s Fairなど数ある展示会が開催される現場はどんなものなのか、ビッグサイトと比べていかほどなのかを見ようということにした。
降りてがっかり。
ビッグサイトでの展示会を行うことがいかに規模で劣るかという事実を突きつけられた。
展示会場がとにかくデカイ。
あと、会場の周辺に一流外資系ホテルが複数あって、出展者などの宿事情が優れている。
翻ってお台場のビッグサイトはというと、最寄りのホテルはワシントンホテルで、同じお台場だとJALホテルなど数える程しかないという状況。
国際的な大規模展示会をするには東京はもはや規模や利便性の観点から大幅な改善が図れないようであれば白旗をあげたほうが良いのでは?と思わされるほどの充実度だ。
一時期、カジノをはじめとしたMICE誘致に日本は注力すべきというスタンスを取っていた僕だけど、深センでの実態を目にした以上、僕の気持ちは深センレベルの都市と戦うのは避けるべきという意見にガラッと変えざるを得ないほどの衝撃だった。
参りました!

バカデカイ展示会場

地下鉄に乗って、イミグレーションのある福田口へ。
地下鉄を降りて、エスカレーターを登り、流れに任せればそこはイミグレーション。
パスポートを見せて、中国を出国。
香港との間は動く歩道に乗って、数100m移動し、さらに香港側の入国手続き。
陸続きの国境超えはこれまで何度も経験しているけど、この国境超えは実に楽チン。
段取りは悪くないのでスムーズ。

香港側の落馬洲から香港中心部へは鉄道で移動。
5分に1本程度でやってくるし、しつこいけどこれほど楽な国境超えはない。
ま、突き詰めれば同じ国というのがこれほどまでに国境移動が楽という理由なんだろうけど。

鉄道に揺られ、途中九龍塘(Kowloon Tong)でMTRに乗り換え。
夕方で帰宅ラッシュということもあり、車内は混み混み。
太子(Prince Edward)、金鐘(Admiralty)でさらに乗り換え(乗り換え多い!)、宿の最寄り駅である湾仔(Wangchai)へ。
乗り継ぎ多かったけど、深センのイミグレーションを出てから2時間もかからず香港の中心地に来られるのだから、実に便利。
物価の高い香港を避けて、深センに住んで香港に勤めるというライフスタイルだって、これくらいの距離・労力だったらアリかも?

深センと違い、街が古いせいか建物の壁の色がくすんでいる。
ただ、狭い土地に多くの人が集まっていることもあって、とにかく街の動きが速い。

MTRの駅から宿までは5分程度。
事前に送られてきたメールに書かれていた暗証番号をゲートで入力して中へ。
ロビーでチェックイン手続きをして部屋へ案内。
野郎ばかりのドミのためか、部屋が男の汗っぽい匂いがプンプン。

着替えなどを済ませ、早速香港の街散策。
香港島をとにかく西へ。
もちろん、乗り物に乗らず歩き。

街の雰囲氣はどことなくシンガポールに似ていて安心(僕はシンガポールに住んでいたことがある)。
とにかく街を西へ西へ。
途中、HSBCの本店前へ。
HSBCの本店というと、Norman Fosterの代表作。
で、Norman Fosterは新しいAppleの社屋をデザインをした人でもある訳で、個人的には注目している建築家だ。
HSBCの本店を見るのが香港にやってきた目的の1つなので早速達成。

金融センターというだけあって、名だたる世界の金融機関の名前を目にする。
Bank of America Merrill Lynchとか、Morgan Stanleyとか。
一方、日系金融機関の名前は目立たなかったのは残念。

そろそろ晩御飯にしようとLonely Planetのアプリを立ち上げて近くの良さそうな食堂を探したものの、
お目当のものは見つけられず、たまたま目に入った麺屋が何とMichellinを取得した店らしく、
ミーハーな僕らしく早速そこに決めた。

さすが賞と取るような店らしく、僕のようなミーハーな観光客がたくさん。
量は少ないけど、味は確か。
Michellinを取るのも頷ける。
街をウロウロしていると、こういう思いがけない発見があるのが本当にいいんだよ。
決められたツアーとか、気を使う仲間との旅だったらこういうのになかなかお目にかかれない訳だし。

沾仔記の3種盛りラーメン

お腹を満たして、いざ宿の方に戻ろうかと思ったものの、まだ時間はたっぷりある一方で、
さっきと同じ道を戻るのも面白くない。




ということで、香港らしさを堪能できる二階建て路面電車に乗った。
目的地は特になく、とりあえず、来た路面電車に乗って飽きるまで乗る。
2階の一番後ろに陣取り、遠ざかっていく風景を香港の風に当たりながら眺める。
香港に来たという実感に包まれて、なんとも言えない興奮を覚え、アドレナリンが満たされるのを実感。

路面電車に乗ってゴキゲン

宿の前を通り、さらにSOGOの前を通る。
SOGOの辺りの栄えっぷりにもびっくり。
またまた香港来て良かったなぁと実感。

路面電車はひたすら東進し、街並みもオフィスビルから高層住宅へ変わって来た。
これ以上行っても対して変わらないだろうなと思ったところで、路面電車を降りて、反対側へ渡って戻りの路面電車を待つ。
待っている間に、ふと目にしたことのある建物が目の前に。
そう、地球の歩きかたのとあるページに載っている団地だ。
こういうたまたま感ってのは本当に堪らない!

来た路面電車に乗り込む。
幸い空いていたので、一番前の席に陣取って、香港の夜景を堪能。
宿に戻っても面白くないので、SOGOの前で降りた。

夜だというのに、香港の活気はすごい。
日本の繁華街で感じられるパワーとはケタ違いだ。
出歩いている人が若い上に、何というか人数も多いだけあって、本当にパワーはすごい。

とある路面店で串揚げとかスープとかが売られていて、
多くの人で賑わっていたので、ミーハーな僕はついつい釣られてメニューをチェックして、フカヒレスープをオーダー。
フカヒレスープを路面店で買って、その店の前で立ち食い(立ち飲み?)という日本ではあまりお目にかかれない体験。
この店は地元の人で賑わっていることもあってかなりおすすめ。

龍津美食のフカヒレスープ

龍津美食外観

宿の方へ歩きながら向かう途中、これまた現地の人で賑わっている食堂を発見。
どうやら、ここもMichellinを獲得した店らしく、
行かねば!と思いメモ。

宿でシャワー浴びてから、Wanchaiの辺りを徘徊。
徘徊してたらいかにも欧米人が好みそうなバーが何軒か軒を連ねてて、どれか入ろうかと色々と物色。
生バンドの演奏が聴けるところや、フットボールのライブ中継が観られる店など、様々。
賑わっている店の中を覗いたら、欧米人の客を取ろうとパワー漲る出稼ぎお姉さんが大半というところも。
僕のようなお金を持っていないバックパッカーは当然相手にされず。

色々歩いただけで、落ち着いて座れる店を選び、サイダーを頼んで、ぼんやりスポーツ中継を観たり、本を読んだり。

日付が変わる頃になったので、宿へ戻って、go to bed。

いつから2社がドッキング?

深センで稲盛和夫大人気!

香港が金融センターだと感じさせられる路面電車の駅広告

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