検索エンジン業界三つ巴、そしてその先には

最近読んだ本の中でおすすめの1冊を紹介。
『検索エンジン戦争』。
ネットを利用する上で欠かせない検索エンジン。
企業にとっては顧客とのコンタクトポイントを築くために欠かせない検索エンジン。
検索エンジンはネット社会に中心に君臨するまでになった。
以前はポータルサイトがその役割を果たしていたが。
ぼくがパソコンを本格的にいじるようになったのは、windows95がリリースされたころ。
あの当時はとにかく、Yahoo!にアクセスしてみることが第一の目標という雰囲気だったと思う(ぼくの父も「Yahoo!にアクセスできるか?」としきりにぼくに訊いてきたし、雑誌でもどのようにYahoo!にアクセスするかを特集していた)。
Yahoo!の誕生、Yahoo!とgoogleの蜜月・解散、msnの進出(longhornとの関連も)、amazonの進出といった内容を、その他買収されてしまい今では存在しない会社も紹介しながら検索エンジン戦争の歴史について触れられている。
個人的には事実ベースのこうした類の話は好きだし、何よりも文体が柔らかいので読みやすかった。
SEOに関心のある人にとってもおすすめだろう。
恥ずかしながら、ぼくは各社のエンジンがどのようにページのランク付けをしているのか知らなかったので、その点について知ることができた点も大きな収穫。
検索エンジンはまさに旬の話であり、旬だからこそ時間が経ってからこの本を読むとその価値が幾分下がってしまうおそれがある。
なので、読もうかどうか迷っている人には早めに読むことをおすすめしたい。
このようにレビューを書いている間に、googleは音声メッセージング事業へ進出すると発表したりしていることだし。
☆☆☆☆☆(星5つ)

2件のコメント

  1. サーチエンジンの三国志  ジェフ・ルート、佐々木俊尚 『検索エンジン戦争』  

    ジェフ・ルート, 佐々木 俊尚
    検索エンジン戦争

    いまや、インターネットビジネスの中核的存在ともいえる検索エンジン。
    本書は、検索エンジンの黎明期から、グーグルの覇権を経て、ヤフー、マイクロソフトとの三つ巴の三国時代に突入するまでの経緯を分か

  2. 検索エンジンmsnの将来は ツールバーの争い

    検索エンジンmsnとは、マイクロソフト社の開発によるもので、MSNサーチと呼ばれています。2005年に日本語の正式版が提供された、ロボット型検索エンジンです。

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