趣味街道まっしぐら ロサンゼルス 【9/6~9/10】
サンフランシスコから夜行バスに乗ってロサンゼルスへやってきた。
10代や学生時代は夜行バスを連ちゃんで乗っても体力的に平気だったのに、30歳を前にすると多少しんどい。
現実を突きつけられて、この先南米を夜行バスで強行することに一抹の不安を感じてしまった。
さて、ロサンゼルス。
ぼくはこれまでロサンゼルスに3回来たことがある。
いずれも遊び。
今回は、仕事の一環として足を運んだものの、結果的には自分の趣味を追求した滞在となってしまった。
【増殖するヒスパニック系民族】
10年前に初めてロサンゼルスの土を踏んだときと比べて、ヒスパニック系の人たちが随分と増えたなぁという印象をもった。
ロサンゼルス総領事館の資料(元ネタはアメリカの国勢調査)によると、ロサンゼルス市における2000年時点のヒスパニック系人口比率は47%と最大比率を占め、その他は白人30%、黒人11%、アジア系10%と続いている。
飲食店での注文も、普通にスペイン語で行われているし、中には英語が話せないで困っている人もいるほど。
先の大統領選挙において、いかにヒスパニック系の人たちの支持を得られるかに多くの力が注がれたという話は、ロサンゼルスでの彼らの多さからも理解できる。
確か、どこかの雑誌かで「分裂するアメリカ」という記事が書かれていたと記憶しているけれども、確かに「言語」という断片だけに目を当てるとアメリカは分裂していくのでは?という予測ができなくもない。
【Tower Recordsに強力ライバルが出現】
San Franciscoに続きTower Recordsネタ。
ぼくが宿泊したHollywoodから足を運べる範囲にはTower Recordsが2店ある(West Hollywood店、Santa Monica店)。
これら2店は店内のレイアウトなどかつてと同じ面影で営業していた。
ただ、幾分客の入りがよくなかったかと。
ぼくが足を運んだのは週末なのでことさら、客の入りがよくないと感じてしまった。
Tower RecordsからSunset blvdをHollywoodに向かって歩いていくと、amoebaというCDショップがある。
そのCDショップは、これでもかというくらいの勢いがあった。
なんといっても客が多い。
そして、多くの客がレジを待って長い列を作り、さらには各人が複数のアイテムを手に持って待っている(大人買いする人の数も半端じゃない)。
このCDショップ、とにかく品数が豊富!
Tower RecordsのWest Hollywood店は、「体育館の中にCDショップがあるみたい」と10年前の『地球の歩き方』に書かれていたけれども、今となってはamoebaを表すための表現となってしまった。
amoebaが体育館で、Tower Recordsは道場といった感じ。
高い天井を支える壁には、60年代のポスターなどが貼られとにかくにぎやか。
Tower Recordsがおとなしく見えて仕方がないくらい。
長い列を整理するための係員が遠くまで列の最後尾にまで指示を出せるように、台に上ったりしていた。
店員のチェックの目をかいくぐって店内の様子を撮影してきた。
amoeba
Tower Records in West Hollywood
Tower Records in Santa Monica
【Thai料理が大繁殖】
San Franciscoでも気になっていたのだけれども、今アメリカではThai料理の店が多い。
中華料理店よりも多いのでは?と思ってしまうほどの多さ。
ただし、外から見ても本格的な雰囲気を漂わせている店がある一方、残念ながら大半の店はどうも胡散臭い。
Sunset blvdを散策している途中にとあるThaiレストランをみつけた。
店内は、Hard Rock/Heavy Metal一色。
壁にはこれでもかというくらい多くのバンド・アーティスト、映画のポスターが貼られている。
AC/DCがヘッドライナーをした1991年のMonsters of Rock(かつて毎年イギリスで開催されていたHeavy Metalのフェスティバル)のポスターまで貼られていて、本格的度はそんじょそこらのHeavy Metal関連ショップとは違う。
夜は、クラブとなってバンド演奏が開催されたりするのか、店内には一段高くなったステージがあり、そこだけ座敷状態に。
妻とぼくはステージに陣取ったまではよかったが、日本人であることを思い起こさせるあることをしてしまった。
ステージに上がる際に靴を脱いであがってしまったのだ。
アメリカの初代駐日総領事タウンゼント・ハリスが、靴を脱がずに日本の住宅にあがった恐らく最初の外国人と記憶されているように、ぼくら夫婦はこの店で靴を脱いでステージにあがった日本人として記憶に残るのだろうか。
店内の雰囲気は存分に楽しめたものの、料理の味はというと「まあまあ」。
Iron MaidenのBruce Dickinsonにどこか似たウェイターはどこか憎めず、仲良くなれればHeavy Metal談義に花が咲きそう。
TOI
住所:7505-1/2 Sunset blvd
TOIの店内
【Appleの広告が街を占拠】
iPod nanoが発表されたことも要因の1つかもしれないが、Appleの広告が目に飛び込んでくる機会がとにかく多い。
ぼくが目にした広告の中で、興味を持ったものを3つ。
Chinese Theatreの壁にかかったiPod nanoの広告
壁いっぱいをキャンパスにした広告
Sunset blvdの広告
【意外にも低い日本車の比率】
San Franciscoでは高かった日本車の比率。
Los Angelesでは意外なことに日本車の比率は決して高くなかった。
調査の場所はTower Records(West Hollywood店)。
ある特定のメーカーに人気が偏っているのではなく、住む人の嗜好は千差万別であり雑多なLos Angelesらしいなという印象。
2台:トヨタ、Ford
1台:日産、いすず、三菱、ヒュンダイ、アウディ、サーブ、ジープ、シトロエン、GM、ボルボ、VW
Sunset blvdを歩いていると、頻繁に目にしたのはHammer。
California州知事、Arnold Schwarzeneggerの愛車というわけでないだろうが、たびたび目にした(Schwarzeneggerは燃費の悪いHammerに乗っていることもあり一部のエコ志向の俳優からは不評を買っている)。
残念ながら写真に収める機会は逃してしまったが、Hammerのリムジンは圧巻。
PorscheもHammer同様多かった。
金持ちが多く住むだけあって、高級車の比率も高い。
なお、日本車のアメリカブランドに関して比較するなら、LexusよりもAccuraのほうが多かった印象。
Hammer
【とにかく趣味】
ぼくは音楽(特にHeavy Metal)と映画が好き。
だから、娯楽の宝庫Hollywoodはお気に入りの街だし、行く場所にコトを欠かない。
Los Angelesに来たら、ダウンタウンには目もくれずHollywoodに宿を取り、楽器屋、CDショップ、映画館、本屋へ足を運ぶ。
今回は短い滞在だったので、Warner Brosのスタジオ見学とSunset blvdの音楽関連ショップを巡っただけで終わってしまった。
Warner Bros
Warner Brosの映画のタイトル画面に登場するタンク。ツアーに参加する際はトラムの前方の席がオススメ。マイクでは言えない耳寄りな情報をトラムの運転手からこっそり聞ける。Hollywoodからは#163のバスで行ける。
Ozzyの手形
アメリカで高視聴率を記録したOsbournesの御大Ozzyの手形。予想通り(?)小さい。
Whiskey a go go
Bon Joviの最新アルバムの宣伝が。
Roxy
Key Club
【泊まったのは】
朝、Hollywoodに到着し、バスターミナルからかけられる無料の電話でめぼしい宿に予約を入れてみるも満室とのことなので、多少割高な宿に宿泊。
宿のスタッフはフレンドリーでなく、対応もトロイ。
場所はChinese Theatreの裏と便利なものの、スタッフには不満が残るのでオススメできない。
学生であれば、Galaxyの正面にあるStudent Innが安いし便利で、対応もマシなのでオススメ。
個室がお求めで、なおかつHollywoodで安く泊まりたいのであれば、Sunset blvd沿いのモーテルを検討してみるのもよい。
Orange Drive Hostel, 1764 North Orange Drive, Hollywood, Los Angeles,
キッチンあり
インターネット有料(日本語入力不可)
大型テレビが共用スペースに設置
宿泊費:$24(ドミトリー) $64(ダブル、シャワー・トイレ一緒)
Orange Drive Hostel
ドミトリーの部屋の中の様子
【その他写真】
品揃え豊富なMelroseの帽子屋
Hollywood Hatters
住所:6915 Melrose Avenue
キャッシュで支払ったら値引きしてくれた。
ぼくはここでハンチング帽を購入。
Sunset blvdのビルボードの中でひときわシックなGucci
よく見ると変わった美容院
美容院の中にビリヤード台が!
本場のカリフォルニアロール
海外では日本食を食べないというポリシーを持つぼくだけど、妻がどうしてもというのでトライ。
想像よりマシな味だった。
なにからなにまでカード
カード社会と言われるアメリカ。
携帯電話のプリペイドカードはもとより、Hotspot、Napster、マッサージのカードまでが。
映画公開初日
映画公開初日は、Chinese Theatreにスターが。
スターを見ようと人だかりが。
新聞、フリーペーパーの争い
日刊紙からフリーペーパー、アダルト情報まで街角で入手可能。
Sunset blvdのStarbucks
ぼくら夫婦がHotspotへのアクセスで世話になったStarbucks。
大相撲アメリカ興行
ラスベガス興行の広告