移民の多さにびっくり フランクフルト・シュツットガルト 【11/1~11/3】


来年のワールドカップ開催、さらに先日新しいローマ法王がドイツ人であることからドイツは世界で注目を集めている国でもある。
ビジネスに目を転じれば車メーカーなど日本人にとってなじみの深い会社が数多く存在し、それらの会社はグローバルレベルで大躍進を果たしている。
たとえば、Volks Wagen、BMW、Siemens、adidas、Puma、Bertelsmann。
ドイツでは、いろいろな会社を訪問しその雰囲気・展示物に触れることとした。
FrankfurtではFrankfurt証券取引所を訪れた。
そして、StuttgartではMercedes Benz、Porscheを訪れた。
世界をいろいろと旅しているぼくだけど、ドイツへ足を運んだのは実は初めて。
高校・大学でドイツ語を第二外国語として履修していたぼくにとってドイツ語を使うチャンスでもあったけど、ドイツではたいていの場所で英語が使えることからぼくのドイツ語が披露(?)されることはほとんどなかった。
【SI会社の評判は妙なところから漏れる?】
LondonからFrankfurtまで飛行機に乗って移動した。
たびたび書いているように、今回の旅ではTravelocityを通じて航空券を購入している。
Travelocityのようなサイトを利用した場合、eticketが発行されるのみで自分の手元には物理的なチケットが届くわけではない。
あくまでもネットという世界の中で発券業務が遂行され、乗客はただパスポートだけをもってチェックインカウンターへ足を運べば搭乗できる。
Heathrowから飛ぶとき、ぼくたちはeticketが抱える課題に直面してしまった。
Frankfurtまではbmiを利用(Lufthansaとのコードシェア便)し、チェックイン業務はLufthansaにて行われた。
どうやらぼくたちが搭乗した日からLufthansaのカウンターに新しいシステムが導入されたようで、カウンターの係員は新しいシステムを使いこなすのに四苦八苦している様子。
係員が四苦八苦している間に時間はどんどん経ち、隣では物理的なチケットを持った乗客がどんどんチェックインを済ませていく。
ぼくたちを担当した係員は、物理的なチケットを持った人への対応はできていたので、きっとぼくたちはその日にeticketを持ってやってきた最初の乗客だったらしい。
システムをカチカチいじるものの、ぼくたちがTravelocityを通じて購入したチケットは見つからないらしい(「見つかりません」と言われれば、Travelocityから受け取ったメールを見せれば問題なし)。
係員はお手上げの様子で隣のカウンターにいる係員に助けを仰ぎ、しまいにはこんなことを。
「どこの会社よ、こんなシステムを作ったのは!」。
そして助けているもう1人の係員は「そうだよな、まったく○○は…」と。
○○という会社、かなり有名な会社。
こんなところからも会社の評判が上がったり下がったりするのかも。
ということは、SI会社は自社の評判をコントロールするためにも、ユーザーが大きな声でエンドユーザーの前で勝手に自社の名前をあげないように契約しておく必要だってあるのかもしれない。
少なくともぼくにとって「○○」という会社のシステムは使いにくいのかぁという印象が植え付けられてしまった。
【Frankfurt証券取引所】
Frankfurtはドイツにおけるビジネスの中心地。
HeathrowからFrankfurtへ飛んだ飛行機の中には、ぼくたちのようなBudget Travelerではなくスーツをビシっと着込んだビジネスマンが多く乗っていた。
そしてLufthansaはビジネスマンからの評判を高めようとしてか、機内ではFT、Wall Street Journalなどの新聞が無料で配布されてもいた。
Frankfurt証券取引所はLondon Stock Exchangeと並びヨーロッパ金融市場の中心として経済の活性化に一躍買っている場所である。
最近、世界では各証券取引所を巡る動き(M&Aなど)が活発であり、日本でも証券取引所の上場について活発に議論が行われているほどでもあり、ここFrankfurt証券取引所も度重なる合併を繰り返し規模の拡大を実現してきている。
無料の内部見学ツアーに参加したからか、「見学ツアー」とは名ばかりで取引所を上から眺めるだけでガイドから何か説明を受けるわけでもなかった。
それでも、ドイツはアメリカと並び比較的知っている企業が多いせいか、掲示板の株価情報がカチカチと変更する様子をぼくは30分以上も眺めていた。
証券取引所の中はというと、東京証券取引所のように取引が電子化されていることから驚くほど静かだった。
あまりにも静かすぎ、わずかに聞こえるのはぼくが夢中になって眺めていた掲示板が変わる音だけといっても言い過ぎではないほど。
職員はみなパソコンのディスプレイを覗き込み(人によっては4台のディスプレイ)、落ち着いて取引を裁いていた(受話器越しに叫ぶわけでもなく淡々と取引をまとめていた)。
淡々と前場の取引を終えた職員は、女性職員がまとめて買ってきたランチを思い思いにほおばり、後場の取引に備えていた。
取引時間も静かであれば食事の時間も静寂が保たれ、ドイツが持つ規律正しさというか落ち着きというものが感じられる一面でもあった。
フロアで静寂が保たれている一方で、前場の取引が終わる直前から各テレビ局のレポーターたちがニュースで経済情報を伝えるべく慌しくスタンバイを行い、後場の終了から数分経ってニュースで速報を伝えていた。
ぼくはレポーターの遠く背後にいたため、もしかしたらドイツのニュース番組に映っていたのかもしれない。
もしもFrankfurt証券取引所の詳しい案内を希望するのであれば約100ユーロで案内してもらえるとのこと(要確認)。
無料ツアーであっても前日までに電話予約は必要。
Frankfurt証券取引所の外に控えるブル・ベア像
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証券取引所の外
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証券取引所の中
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カメラの向こうにはぼくが
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【金融都市Frankfurt】
Frankfurt証券取引所の存在よりも、Frankfurtを金融の街として位置づけているものこそが欧州中央銀行の存在である。
ヨーロッパの多くの中で流通している、そして近年US$と並ぶ基軸通貨としてグングンと存在感を増しているユーロを管理している銀行である。
そして、欧州銀行を中心に、周りにはCommerz bank、Deutsche bank、Dredsner bankが軒を連ねていた。
欧州銀行のマーチャンショップではユーロ加盟国の言語に対応したIR情報が無料で配布されていた。
ユーロ加盟国が増えれば増えるほど対応言語が増える中、共通言語を「英語」とするのであれば、ある意味それこそ最大の皮肉といえるのかもしれない。
なぜなら、英語をネイティブとするイギリスという国がユーロに加盟しないのだから。
欧州中央銀行
euro
Commerz bank
comerz
Deutsche bank
deutsche
【Maggy】
『地球の歩き方』にも載っているMaggyの店へ行ってきた。
ここではスープの元が購入できるほか、併設されているレストランでスープを飲むことだってできる。
そして、よくわからなかったのが店の一番奥で、お料理教室が開催されるということ。
Maggyが料理の何を教えるんだろう?とつい不思議に思ってしまった。
だって、スープ粉末をカップに入れて、後はお湯を注ぐだけでしょ?
ちなみに、MaggyはKit KatやNescafeで有名なNestle。
宿ではMaggyで買ってきたスープの粉末にお湯を注ぎそれを夕食として食べていた旅行者がいた。
確かに安くて手軽な夕食だ。
Maggyの店舗
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Maggyでお料理しましょ
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【ケバブが大躍進!】
Frankfurtの駅を降りて真っ先に目の前に飛び込んできたのは、ケバブ。
ソーセージでなく、ケバブというところがトルコ系移民の多いことを如実に表している。
CIAが発表している情報によると、ドイツで最も多い移民はトルコ人であり、ドイツの人口の2.4%を占めている。
2.4%ということは、人口約8,000万人のドイツにおいて200万人も占めるというわけだ。
日本にいる外国人の中で最も多い韓国・朝鮮人がせいぜい50万人であることを考えると、その人数の多さは際立っている。
また、1,000人あたり2.18人が移民であるという数字は、この国がいかに多くの移民を受け入れているかを容易に理解することができる。
翻って日本。
日本は全人口が約1億2千万人であり、そのうち最も人口が多い外国人である韓国・朝鮮人が上で記したように約50万人。
比率にすると0.4%にしかすぎない。
少子高齢化が進む中で移民を受け入れるべきかどうかは最もホットな話題であり、いざ人が足りなくなってから真剣に検討するようでは遅いと思う。
今のうちからもっともっといろいろなメリット・デメリットを検討していくことが必要だろう。
どうもこの辺りの議論が今の日本で軽視されているように感じずにはいられない。
【東西統合のひずみ?】
Frankfurtに着いて最初に食べたのが、宿の前で開かれていた屋台でのソーセージとステーキ。
イギリスから移動してきたことを差し引いても、ここのステーキはおいしかった。
ビールに漬け込んだからか肉が柔らかく、まるでハムステーキを食べているのでは?と思ってしまうほど。
ぼくたちが食べたソーセージとステーキ
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ぼくたちがおいしく屋台で食事をしていると、何かに向かって怒鳴り散らしている男性が。
みな驚いて彼のほうを向くものの、すぐさま視線をそらして目の前のソーセージをかぶりつく。
この男性、年齢は30代半ば。
どうやらアル中の様子。
意外にも街にはアル中の人が多かった。
またまたCIAのデータから引用すると、ドイツの失業率は2004年では10.6%。
これだけ失業率が高いと確かにアル中の人が多いというのもなんとなくわかるような気がしないでもない。
ただ、ぼくが驚いたのはFrankfurtという旧東ドイツから地理的に遠い場所でこれだけ多くのアル中の人がいるということ。
東西統合のひずみという一言だけでは済まされず、移民問題などさまざまな問題が絡み合って生まれた現象なのだろう。
【車好きならぜひドイツへ】
StuttgartではBenzとPorscheのミュージアムへ足を運んだ。
いずれもStuttgartから電車で30分もかからない距離にある。
Benzはその知名度の高さから観光客が多く訪れ、またBenzとしても会社についてより深く理解してもらおうと各言語対応のハンディガイドフォンを用意していた。
ぼくたちも用意されたガイドフォンに従い、ミュージアムの中を見学した。
「なぜ、Mercedesと呼ばれるのか?」、「数々の輝かしいレースでどのような記録を残してきたのか」について事細かに説明がなされていた。
また、Benzの第一号車から最近の車までは時系列で紹介されていた(今後、Benzがどのような車を提供していきたいのかについてはわからなかった)。
個人的には、内容に深みが感じられなかったもののオーディオツアーではところどころ「うんちく」が紹介されており、Benzの歴史を学ぶには格好の展示だったと思う。
ただ、しつこいが「これから」という点にあまり力を注がれていなかったのは残念だった。
日を改めて、Porscheへ。
こちらはBenzと比較すると随分こぢんまりとしたミュージアムで、観光客が少なくどちらかというと業界関係者もしくは車好きな人だけが足を運んでいる様子だった(ぼくが行ったとき、日本人は1人もいなかった)。
Benzはじっくり観ると1時間は余裕でかかるのに対し、Porscheは20分もあれば十分といった感じで、かくいうぼくたちもさらっと観終わってしまった。
ただ、うまいなぁと思った点がいくつか。
1つ目は、鉄道の駅からPorscheのミュージアムへ足を運ぶ途中にPorscheのディーラーショップがあるということ。
ミュージアムと駅の往復でかならずそのショップが目に入り、ミュージアムでPorscheの魅力に取り付かれた人であれば覗くに違いないからだ。
2つ目。
Benzと比較して圧倒的にマーチャンダイジングが充実していたということ。
ミュージアムの規模ではBenzに劣ってはいるものの、ショップの規模・品揃えでは決して引けをとっておらずむしろ勝っているほど。
子供向けの商品が異様に充実していることが特に目に留まったことは記しておかなければ。
子供向けの車(ペダルを漕ぐもの)や本格的な子供向けの車(エンジンをかける!)、もちろんチャイルドシートまで。
本格的な子供向けの車はベッカムの息子ロミオくらいしか乗らないのでは?とついつい突っ込みたくなるほどのお値段でもあった。
Porscheは昔からサングラスで注目を集めるなどそのデザイン性は常に高く評価されてきている。
その表れが、きっとマーチャンに表れていることなんだろう。
知人がある車メーカーに勤めていてドイツに駐在している。
仕事は厳しいだろうけれども、こんなにも車を中心に考えられた社会で車の仕事ができるとはなんて幸せなんだろう!とつい羨ましくなってしまった。
Benz
benz1
建築中の新しいミュージアム。
benz2
ミュージアム内
Porsche
porsche2
porsche
敷地内のガレージには当然Porscheの車(1台、他社のものがありますが)
【その他写真】
Frankfurtは見本市が盛ん
messe
東京モーターショーと並びFrankfurtモーターショーは世界でもトップレベルの規模を誇るモーターショー。
そして、見本市はドイツの多くの都市で観光客誘致戦略の1つとしてとられている。
ぼくがFrankfurtを訪れた時期はErotik Messeの開催直前。
Taxi in Deutschland
taxi in GM
ドイツのタクシーは大半がBenz車。
Benzが高級車とされる日本では羨ましい!
ごみ収集車 in Frankfurt
dust
Frankfurtのごみ収集車の側面には証券取引所の広告が。
金融の街らしい…。


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