機械学習の予想は果たして万能か? Goldman Sachsによる”2018 The World Cup And Economics”から

投資銀行のGoldman SachsがFIFA World Cup開会前に、機械学習を通じ優勝予想を行い、それについて記したのが”2018 The World Cup And Economics“。

さて、早くも決勝トーナメントが始まり、日本も明日の夜中には優勝候補の一角として名高いベルギーとの一戦を控えている(火曜日は突然休暇を取る社員が多いハズ!)。

決勝トーナメントの顔ぶれも揃い、早くもメッシ擁するアルゼンチン、クリスティアーノ・ロナウド擁するポルトガルが姿を消してしまった。
さらに言えば、予選リーグではドイツがまさかの最下位で決勝トーナメント進出ならずという大番狂わせ!
そもそもイタリアやオランダのようなヨーロッパの強豪国が出場していないのだから何が起こるのかさっぱり予想がつかない訳で、
もしかしたら日本が優勝することだってあるのかも?という漫画のような予想だってない訳じゃない。

勝手な甘い予想はさておき、
ワールドカップが始まる前にリリースされた当レポート。
掻い摘むと、調査の概要というか予想結果はこんな感じ。

The core of the publication is the forecasting model – where this year, Adam, Manav and Nicholas augment the typical team level data
with player level characteristics. After hours of number crunching, 200,000 probability trees, and 1 million simulations, some of the
results are strikingly intuitive: England meets Germany in the quarters, where Germany wins; and Germany meets Brazil in the final, and
Brazil prevails.

決勝戦の組み合わせはドイツ vs ブラジル!
ドイツは既に予選で敗退しているので予想は既に外れてる。

Goldman Sachsの予想決勝トーナメントの組み合わせは次の通りで、実際の顔ぶれと比較してみて違いを見つける遊びは悪趣味かもしれないけど面白いかも?

機械学習のモデルを構築するには人間の力が必要な訳で、その人間の予想の及ばない要因が作用するのであればいくらでも未来は予測と異なる方向に突き進んでしまう。
現に、決勝トーナメント8試合の中で、Goldman Sachsの予想が当たった組み合わせはたったの2つ!

機械学習の精度が万能と言えないうちは、賭け事は成立し続ける可能性があるんでしょうが、予想が現実と一致した時、世の中はどのようになるんだろう・・・。

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