Silicon Valleyと同じく見所分散 バンガロール 【12/4~12/9】

Bangaloreは今回の旅ではずせない訪問地だ。
世界の名だたるIT関連企業がかの地に進出し、安い賃金ながらも優秀なインド人プログラマを雇用してソフトウェアを開発しているのは有名な話。
BangaloreのIT事情はどのようなものなのかを知るべくBangaloreを訪れた。
なお、Bangaloreで開催された”DIGITAL Lifestyle 2005″については既出エントリ(BangaloreにBill Gates参上)を参照。
【インドでも格安航空競争は活発】
MunbaiからBangaloreへは飛行機を利用した。
鉄道だと24時間かかる。
確かに鉄道の運賃は安い(”Lonely Planet”によると1等が935Rs、2等で333Rs)。
だが、飛行機を利用すれば1時間半で済むし、運賃も高いわけでない。
ぼくが利用したAir Deccanは3,000Rs。
Kingfisher Airlinesでも4,000Rsばかり。
インドの物価では高く感じるものの、時間の節約、乗り心地がよいとは言えない列車に24時間も閉じ込められることを考えると飛行機を利用したほうが魅力は高い。
BangaloreからChennaiまでも格安航空を利用。
そのときは今回の旅で絶対利用したかったKingfisher Airを利用。
インドの航空事情については別途まとめようと思う。
【日本の孤立が浮き彫りなMTV】
Bangaloreでは比較的マシなホテルに宿泊した。
理由はMunbaiでの宿がひどかったからだ。
ダニに噛まれ、トイレ・シャワーをインド人が汚しまくり、もちろん水シャワーしか出なかったから。
トイレ・シャワーが部屋についていて、お湯が出て、そしてダニに噛まれる心配のない宿にした。
ぼくたちが泊まったHotel Empireは少々値が張るものの悪くはない。
一点を除いて。
なにが悪いかというと、とにかくうるさいこと。
併設されているレストランが夜中の2時頃まで営業されており、そこを利用する客がイスを引きずる度に壁伝いに音が伝わってきてぼくたちを不快のどん底に引きずり込む。
初日の夜はとにかく音が不快すぎてなかなか寝付けなかった(2日目以降は諦めた…)。
部屋にはテレビがついていた。
BBC、ESPNなどまで観られる。
ぼくたちというかぼくはもっぱらESPNとCNBC、MTVをカチャカチャ換えながら、面白い番組を観ていた。
インドで観たMTVは他のアジア諸国と共同で制作された番組のようで、シンガポール、タイなどいろいろなアジアの国のVJが参加。
共通言語は英語。
共通言語が英語というのが災いしてか、日本人VJはいない。
日本人が参加していたら、日本が紹介される機会ができるのにと少々歯がゆい思いをしてしまった。
外国人と同じようなテレビ番組を観ていると、話題に困る日本人ビジネスマンで会話に苦しまずに済むと思うのだか。
Hotel Empire
78, Central Street, (Off, Infantry Road) Bangalore-560 001.
TEL/FAX: 25592821, 25587253, 25587266
インターネット有料(日本語入力不可)
各部屋にテレビ設置
宿泊費:Rs920(Standard Double A/Cなし) Rs995(Standard Double A/Cあり)
※宿泊費には別途課税
【とにかく広すぎるBangaloreでは地図の入手がおすすめ】
Bangaloreを訪れた理由は、上記の通りITの実態を把握すること。
いろいろな企業を見ようとしていた。
が、IT企業が一箇所に集積しているわけではなく、Bangalore市の中に分散している。
数多くの企業が分散しているものだから、限られた時間の中でどのエリアに足を運ぶべきかはなかなかわかりにくい。
その中で役立ったのが、Bangaloreに到着してから購入した地図。
地図
map1
map2
この地図でもBangaloreに進出している企業を完全に把握することはできないが(外資系企業に関する情報が不十分)、インドの3大IT企業(TATA Consulting、Infosys、Wipro)がどの辺りに構えているかなどは掴める。
IT企業集積する地域は、どうしてこうもみんな集積しているようで分散しているのだろうか。
Silicon Valleyを見学したときも同じ印象を抱いた。
Ebony Restaurantからの眺め
bangalore view
MG RoadにあるEbony RestaurantはBangaloreを一望するのに最適な景色を提供してくれる。
料理の質は悪くなく、連日多くのビジネスマンでにぎわっている。
【ITPL訪問】
IT企業が集積しているInternational Tech Park (ITPL)を見学に訪れた。
ぼくが宿泊したMG Roadエリアからオートリキシャーに乗って約45分(道路の混み具合による)。
インドの道路事情はひどい。
オートリキシャーのドライバーは道路事情のひどさを気にするわけでもなく、車線変更を繰り返し隙間を見つければすぐに割り込む。
魔法のじゅうたんのような乗り心地のオートリキシャーに揺られてITPLへたどり着いた。
周りの環境は決してよくない。
砂埃が舞い、入場門に面した狭い通りは大型トラックで込み合っている。
しかし。
ITPLに入ると環境はガラリと変わる。
周りの砂埃がうそのように芝生が敷地内を埋め尽くし、カジュアルではあるものの身なりを整えたインド人IT技術者が実に幸せそうに敷地内を行き来している。
事前に訪問アポを取っていたぼくではあるものの、訪問先がどのビルに入っているかまではメモしていなかったため入場では随分と手間がかかった(敷地内には”Discoverer”、”Creator”、”Inventor”、”Innovator”、”Explorer”と5棟が建っている)。
敷地内には欧米の有名IT関連企業、インドのIT関連企業のほか、日本企業も事務所を構えている。
圧倒的にインド人が多いものの、ときおり欧米人の投資家らしき一行も目に付いた。
敷地内にはオフィスのほか、住宅や住宅に必要な設備(ATM)なども充実しており、IT開発に集中するには申し分ない環境であることは確かだ。
当然ここでも外資系金融機関がATMを設置し、そのプレゼンスを示している。
ITPLの内部
itpl1
itpl2
【レストラン事情に問題あり】
日本で有名なインド料理と言えば「カレ-」であり、その人気は絶大だ。
けれども、日本で食べるカレーとインドで食べるカレーは随分と異なる。
日本のカレーは熟成させてコクがあるのが美味しいとされるものの、インドのものはサラサラしていて随分と水っぽい割には辛い。
前回の訪問の時にインドのカレーはぼくに合わないことがわかったぼくは、今回の訪問で随分と食べるものに困った。
Bangaloreであればアメリカ系ファーストフードは多少あるものに、毎日そればかり食べるわけにもいかない。
それに、インドの物価で考えるとアメリカ系ファーストフードで食べると随分高くついてしまう。
そんなわけでぼくたちは宿泊したホテルのレストランでなんどか食事を摂る以外は、レストラン探しに随分を時間を費やした。
ちなみに、ぼくたちが宿泊したHotel Empireのタンドリーチキンは名物らしく、多くの人が注文していた。
ぼくたちが何度かお世話になったHotel Empireのタンドリーチキン
chicken
日ごろの食事に困ったぼくたちを救ったのは、Bangaloreでも数少ない日本料理屋。
その中でもぼくたちを救ったのが「播磨」。
値段は高い(日本で考えればまだ安いが)。
でも、衛生面で不安のあるインドのレストランで食事をするよりは、高いお金を出しても「衛生」という安心感を持って食事を楽しむということがいかに大切であるかをこのレストランで痛感させられた。
もちろん、近くで働く日本人駐在員も何人か訪れていた。
播磨
4th Floor, Devatha Plaza, 131 Residency Rd
TEL: 5132-5757
Bangaloreに限らずインドの都市を訪れる人は、レストラン事情についてそれなりの覚悟をしておく必要アリ。

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