里帰り シンガポール 【12/14~12/17】


シンガポール。
ぼくが父の仕事の都合により幼少時代をすごした国だ。
いうなれば第2の故郷。
今振り返ると、ぼくの人生で最大の転機だった。
もしもシンガポールに行っていなかったら今のぼくはなかったかも。
シンガポールを訪れるのは4、5年ぶり。
前回は単身赴任している父を訪ねたときで、ビジネスという視点でシンガポールを見つめていなかった。
今回は、格安航空、Casinoといったトピックを詳しく知るということと、20代最後の旅を転機を迎えた場所で締めくくり新たな30代のスタートを切るべく訪れた。
US$1=S$1.64(12/14現在)
【シンガポールに新たな目玉ビジネスCasino】
ごみ捨て罰金、チューイングガム販売禁止というお堅い国で有名な国シンガポール、お堅いくせに観光収入増大を目的にCasinoを誘致することは有名な話。
Casinoビジネスを旅の間追いかけてきたぼくにとって、シンガポールのCasino事情を把握することはボスキャラを退治するようなものだ。
シンガポール滞在間中、現地大手英字新聞”Straits Times”がCasinoの新たな進展について報じていた。
今回開催される入札には現在のところ5つのグループが参加するらしい。

Noカジノ運営者デベロッパー
社名社名
1MGM GrandアメリカCapitaLandシンガポール
2Genting INternationalマレーシアStar Cruises香港
3Publishing & BroadcastingオーストラリアMelco International香港
4Harrah’s EntertainmentアメリカKeppel Landシンガポール
5Las Vegas SandsアメリカCity Developments Limitedシンガポール

どこも甲乙つけがたい。
そこで、Casinoビジネスを追っている身、シンガポールに住んでいた経験がある身として想像の範囲内で強みをまとめてみた。
グループ名強み
MGM Grandグループラスベガスでの豊富なコンベンション開催経験によってCasinoにとどまらずさまざまな点でシンガポールの観光誘致に大きく貢献することが期待できる。
Genting INternationalグループ隣接するマレーシアの市場特性を十分に把握していることからシンガポールでの運営を任せてもリスクは少なく、なおかつGenting Highland(Genting Internationalが持つKuala Lumpur近郊のCasino)との相乗効果も期待できる。
Publishing & Broadcastingグループシンガポールに多く住むオーストラリア人への訴求効果、またオーストラリアからの観光誘致に大きな貢献が期待できる。
Harrah’s EntertainmentグループCeasar’s(Harrah’sが買収済み)が持つ富裕顧客層をシンガポールに誘致でき、積極的な海外進出を果たしている同社が他の国から新たな観光客を誘致することが期待できる。
※2005年11月下旬、Harrah’sはスペインとスロバキアに新たにCasinoを建設することを発表済み
Las Vegas Sandsグループマカオでの豊富な経験を持っており、華僑の多いシンガポールでユーザーのニーズにあったサービスを提供することが期待できる。

果たしてシンガポールでのCasino運営を担うのはどの国か。
東京都で一時期盛り上がったCasino誘致にも、シンガポールが下す決断、シンガポールが辿る道が大きな影響をもたらすことは間違いない。
今後も継続的にシンガポールのCasino事情については追いかけていく予定。
なお、当blogの過去エントリではLas VegasのCasino事情についてまとめているのでご参考までに読んでいただけるとウレシイ(『カジノサバイバル(Las Vegasを中心にカジノM&A状況を整理)』)
【東南アジアのハブを目指すシンガポール】
Casino誘致とともにシンガポール国家挙げて積極的に取り組むのが航空事情の整備。
シンガポールの空の玄関であるChangi Airportは世界でも有数の多忙を極める空港として有名だ。
Airports Council InternationalによるとChangiはHeathrow(London)、Charles do Gaul(Paris)、Frankfurt INTL(Frankfurt)、Skipole(Amsterdam)、Hong Kong INTL(Hong Kong)についで国際旅客取り扱い数が多いことから理解できる。
この取り扱い数をさらに増やそうと現在2つあるターミナルをもう1つ建造する計画が挙がっており、先日詳細なプランが発表された。
第3ターミナルは東南アジアで競争が激化する格安航空会社だけを対象としたもので、格安航空会社が乗り入れやすいよう空港使用料を削減することに力点が置かれていることに特徴がある。
今使われているターミナルの空港使用税はS$21だけど、新しい格安航空向けのターミナルはS$13。
両ターミナルともセキュリティにS$6がかかるので、セキュリティ以外にかかるサービス面で金額差が生じているわけだ。
そこでどういった理由からサービス費が安く済んでいるのだろう。
チェックインカウンターのレンタルコストは安い。
ボーディングブリッジがないらしい。
乗客は搭乗するのに自分で飛行機の前まで歩いてタラップをあがらないといけないらしい。
コスト削減という魅力を追求したばかりに、問題点があることも確か。
既存のターミナルとの間で荷物を転送し合うサービスがないらしく、格安航空でChangiに降りて他の航空会社を利用する乗客は一度自分の荷物を受け取って、別のターミナルまで自分で荷物を運ばないといけないらしい(随分面倒!)。
問題点があるためかコスト削減が図れると見込まれても、今のところどの航空会社も具体的な関心は示していないらしい。
余談だけど、Changiに到着して受けた入国審査のカウンターでは、入国者にキャンディー(飴ちゃん)をサービスしてくれる。
入国のときから観光客の心をぐっと掴む。
シンガポールの観光誘致に対する取り組みは本物だ。
【欧米人の数が驚くほど増大!】
シンガポールを訪れてみて驚いたのが、欧米人(含むオーストラリア人)が随分と多いこと。
ぼくが滞在していた頃と比較するとその多さは目を見張るほど。
欧米人が多いのはビジネス街を歩いていると一目でわかる。
欧米系の企業が多く進出しているのだ。
金融機関、コンサルティングファーム、IT企業などがビジネス街の超高層ビルに入居している。
Cityの風景
city3
temasek
シンガポールで代表的な地位を占める投資企業Temasekのビル。
development
積極的にシンガポールへ進出
ホワイトカラーで、それなりに高いポストで赴任してくるものだから、彼らは非常によい暮らしをしている。
ナイトスポットには欧米人が多く繰り出し、シンガポールでの滞在を楽しんでいる。
駐在員以外にも多いのがオーストラリアおよびニュージーランドからの旅行者。
オーストラリアやニュージーランドから見て、都会でありながら物価が高いわけでもなく距離が決して遠くないのはシンガポールにあたる。
他のアジアからの観光客よりもオーストラリアからの観光客のほうが多いのかもしれない(データは参照していないのであしからず)。
オーストラリアからの観光誘致に今後もいっそう力を入れるのであれば、Casinoの入札ではPublishing & Broadcasting連合に分があるのかもしれない。
が、実際のところはフタを空けてみないとわからない。
オーストラリアは2010年開催のワールドカップ地区予選をアジア地区で戦うなど、アジアへの接近を図ってもいる(オーストラリアがアジアへシフトしたのは単に出場を求めてのもの)。
資源が豊富で所得水準も高く、人口も多いオーストラリアを巡って日本、中国、韓国、マレーシア、インドネシア、シンガポールあたりが今後観光誘致で火花を散らす可能性は高いだろう。
そのとき、日本はオーストラリアに何を訴求するか。
なかなか面白いテーマだ。
※オーストラリアで最も多く履修されている第二外国語は日本語(知ってた?)。
シンガポール駐在員の生活を垣間見るならこの本を。
ルイス・ピーノルト『コンサルティングの悪魔』

【グルメ、ファッションではシンガポール!】
ホリエモンの宣伝効果があってか、六本木のシンガポール料理店(海南鶏飯食堂)は繁盛しているらしいが、シンガポールに住んでいたぼくからすればこの店の味と本場の味との間にまだまだ乖離があると思う。
そこで、シンガポールでぼくたちが食べた食事の一部をご紹介。
バクテー
bakkuteh
豚肉を胡椒のきいたスープで煮込んだもの。
Mandalin Hotelのチキンライス
chicken rice
正直言って以前と比べて味は落ちたものの、未だにシンガポールを代表する地位を維持している。
Mee Soup
mee soup
Changi Airportの第一ターミナル3階にあるフードコートのPrawn Mee Soup(えび入りらーめん)。
誰かの帰国見送りの帰りには必ずここで食べていた。
Durian Ice Kachan
durian ice kachan
DurianのアイスがかけられたIce Kachan。
言うまでもなく臭い。
ぼくはDurianが嫌い。
上記は比較的気軽に入れるレストランのもの。
一流ホテルで食べても、日本ほどの値段はしないのでグルメ好きはホテルのレストランをチャレンジしてみるのも悪くないチョイス。
中でもGrandHyattに入っているMezza9は質・値段ともにオススメ。
ファッション面ではまだまだやぼったいシンガポール(ジーンズのパターンがダサい)だけれども、さすが国際都市ということもあり海外ブランドも多く進出している。
妻はMarc Jacobsの洋服が日本の1/5以下の値段で購入できる店を発見して狂喜乱舞(場所は秘密!)。
常夏のシンガポールにシーズンで余った夏物が大量に出回るのかもしれないが、妻に言わせるとデザイン上の質は決して悪くないとのこと。
件の店は現地のオフィスレディの間では注目度が高いらしく、昼休みともなれば行列ができ入荷したばかりの服でも即売却されてしまうほどの勢いだそう。
韓国や中国もブランドを買うには魅力的らしいが、シンガポールもまだまだ捨てたものではない。
【シンガポールでは予想外に日本への注目が高い】
今回の旅で訪れた国の中で、最も日本への関心が高いと思われた国がシンガポール。
テレビをつけると、日本について紹介する”Japan Hour”の番組コマーシャルが盛んに流れ、Orchard Rd(シンガポール最大のショッピングストリート)を歩いていても日本企業の広告を数多く目にした。
Orchard Rdのクリスマスイルミネーションに積極的なHitachi
hitachi singapore
今回の旅で訪れた東南アジア、東アジアの国はシンガポールだけのため純粋な比較はできないが、ここシンガポールでは確かに日本への注目は高い。
そういえば、ぼくが接したインド人の多くはシンガポールに憧れ、シンガポールは日本に憧れていた。
日本はどちらかというとアメリカ寄りだということを考えると、もしかして「東向きの法則(東に位置する国へあこがれる傾向が強いというもの)」というものが導き出せるのかもしれない。
かつて、マルコ・ポーロがシルクロードを渡り中国へ渡ったことや、ヨーロッパの列強がインドの胡椒を求めて航海したことにも通じるというと大袈裟か。
もしも「東向きの法則」というものが当てはまるのであれば、日本への憧れをもってくれる国民は自然と絞られる。
これらの国の人々からターゲットをさらに絞って観光誘致するのはあながち悪くないのでは。
【シンガポールの安宿事情】
Peony Mansion Traveller’s Lodge
No 46-52 Bencoolen st
Tel: 6338-5638
宿泊費:S$35(ダブル、エアコン・テレビ付、シャワー・トイレ共同)
シャワー・トイレが2部屋で1つ共有。
いろいろと問題の多い宿らしいのであまりおすすめはできない。
宿の1階にはHawker Centreがある。
bencoolen
Lloyd’s Inn
No 2 Lloyd Rd
Tel: 6737-7309
宿泊費:S$80(ダブル、エアコン・テレビ・シャワー・トイレ付)
Peony Mansion Traveller’s Lodgeの雰囲気があまりにも良くなかったので移動して泊まった宿。
住宅街の中にありながらもOrchard Rdにもすぐ出られるのでオススメ。
lloyd inn
【展覧会の写真】
Raffles Hotel
raffles
外資系ファンドに買収されてしまったRaffles Hotel(詳細はこちら)。
買収されてもなおもその伝統は引き継がれている。
Visit Malaysia
malaysia
隣国Malaysiaも積極的に観光誘致。
シンガポールでもimodeがスタート
imode singapore
賑わいを見せるSQのオフィス
SQ
Singapore Airline(SQ)のオフィス。
名物の制服を着たフライトアテンダントの人形が出迎えてくれる。
Singapore Visitors Centre
観光客が足を運ぶ観光案内所。
観光誘致に励む国らしく案内所は魅力的に建てられている(所内には両替所も併設)。
Nippon Paintの広告
nippon pqint
盛んに宣伝されていたけど、ぼくはあまり好きじゃないなあ。
Cup Noodleの味は現地にあわせて
cup noodle
日本では手に入らないシンガポールらしい味が揃っている。
そして最後はまたもやSamsung
samsung singapore
旅を通じてもっとも多く目にした広告といえばSamsung


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