北米バックパッカーの足Greyhoundが買収!

北米を貧乏旅行で回るときに多くの人が利用するであろう長距離バスGreyhoundを運行するLaidlaw Internationalが、スコットランドのFirstGroupに買収された(Forbes.com)。買収金額はUS$37億。
greyhound
ちなみに、買収したFirstGroupは本国で長距離バス・鉄道などの輸送サービスを手がけるほか、アメリカではスクールバス事業を手がけるなど、その道では豊富な実績を持った企業であり、また買収されたLaidlaw InternationalもGreyhoundのほかにスクールバス事業を展開している。
すなわち、FirstGroupは買収によって北米でのスクールバス事業の最大手に躍り出ることに。
買収に伴うリスクとシナジーについてはForbes.comの記事に書かれているけれども、なぜか格安航空会社との競争が触れられていない。
FirstGroupがスクールバス事業にフォーカスして展開していくのであれば格安航空との競争については検討する必要性が引くものの、Greyhoundのような長距離バス(NY⇒LAのような路線も)を運行するに当たっては格安航空とどのように戦っていくのかは大きな課題だろう。
おととしLAからLas Vegasへ利用したときも、格安航空では拾えないエリアの客を拾おうと頻繁に停車していたものだから、時間がかかって仕方がなかった記憶が残っている(おまけに配達業務も!)。
ロングテール的な客を拾って小銭を稼ぎ、長距離を早く移動したい人は格安航空に譲るという戦略を採るのもあながち悪くはないだろうけど、でもそれによってドライバーの勤務時間が延びたりしてコストが多く発生するのはイマイチいただけない気もする。
FirstGroupが確実で安定的な収入が見込めるスクールバス事業と格安航空との競争に巻き込まれているGreyhound事業の両舵をどのようにとっていくのか、すごく興味深く今後静かにウォッチしていこうと思う。

コメントする