テレビビジネスも百貨店化?

先日、何気なくテレビを観ていたら、なんとシャンプーLUXの超ロングバージョン(7分くらい!)CMがで流れていた。
ただの番組かと思って眺めていたら、「え?もしかして?」と思い、ようやく「やっぱりLUXのCMだったか」と気づくのが異様に遅かった。
それくらい、普通の番組くらい違和感なく流れていた。
作品は以下のもの。

数年前にBMWがリドリー・スコットやジョン・ウーやらを起用して作成したWEB限定CMを、テレビで流したといえば判りやすいかと。
この取り組みは、「テレビ局がコンテンツ作成を外部に求める風潮が加速化か」というぼくの持つ印象をさらに強めた。
テレビ局が外部の制作会社にコンテンツの作成を依頼してゼネコンと同じような構造になっているのは今さら太郎で、さらには近年はジャパネットのような通販番組が自ら番組を制作して電波に乗せるという傾向も強くなってきている。
そして、今回のLUX。
通販会社以外の広告主自らが制作したコンテンツを、従来の15秒、30秒といったCMの枠を超えて放映されるようになった。
これはもはや電波に乗せるという交通整理だけをテレビ局が担い、本来の企画・制作業務を外部に依頼する傾向がさらに強まったことを示す一端なのではと感じずにがいられない。
百貨店が店舗貸し業というようになってしまったように(海外ブランド店舗の誘致に励むというように)、テレビ局も外部が制作したコンテンツを競うように誘致するようになるのだろうか。
ということは、究極的にはテレビを観れば通販番組と広告だけになってしまうってこと?
LUXの超ロングバージョンが流れたような傾向が続くと、個人的にはテレビで観られるのは上記+スポーツの生中継くらいになるかもという印象を持たずにいられない。

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