11月の読書記録


11月に業務目的以外で読んだ本を紹介。
遅読を自認する者の割には今月は比較的多く読んだかも。
では、どうぞ。

クラッシュ・マーケティング
ジェイ・エイブラハム 実業之日本社 売り上げランキング: 77

発売前は色々と煽られてはいたものの、Jエイブラハムが唱える理論に従来との進化があまり見られず、これまで著者の本を読んだことがあったり関連セミナーに行ったことのある人にはあまり価値がないような印象を持った。
ただ一方で、著者の作品に初めて触れる人は手元に置いておくと良いでしょう。
とは言っても、マーケティングのグルとして絶大な地位を築いている著者から少しでもエッセンスを得たいので再読してみるつもり。
評価:☆☆☆☆☆

フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略
クリス・アンダーソン 日本放送出版協会 売り上げランキング: 5

英語版に遅れること数ヶ月、いつにも増して言語の壁を認識させられて発売まで首を長くして待たされた作品。
「無料」提供を通じていかにマネタイズしていくかについて、過去から最近までの事例を取り上げて述べる力作。
自分のビジネスでどの部分を「無料」にして顧客との関係構築していくと現在よりもさらにビジネスが拡大していくのか考えながら読むことがオススメ。
弊社ではレポートを無料として公開しており、その他にどのような仕掛けに可能性があるかを引き続き検討しているところ。
ただ、闇雲に「無料」にすればいいというわけではなく、バランスをとることを見失わないようにしたいところ。
評価:☆☆☆☆

ヘヴン
ヘヴン

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川上 未映子 講談社 売り上げランキング: 3552

乳と卵』で芥川賞を受賞した川上未映子の新作。
いじめられっ子2人の触れ合いを通じて彼らをいじめる子達に立ち向かうまでの模様を描いた作品で、いじめの描写にはうんざりする人がいるかもしれないものの、それほどまでの描写なくしてラストは描けないだろうとの理解もできる。
「情熱大陸」で取り上げられたとき、ちょうど本作を執筆中だったようで、興味のある人は映像もどうぞ。

評価:☆☆☆☆☆

終の住処
終の住処

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磯崎 憲一郎 新潮社 売り上げランキング: 4078

今年の芥川賞受賞作品であり、著者が物産に勤めていることでも注目された作品。
内容はというと物産に勤めている人らしさが見られる上に女性からはあまり評価を得られないようなもので、事実芥川賞審査委員の間でも賛否両論だった。
評価や受賞のコメントについては『文藝春秋 2009年 09月号 [雑誌]』に掲載されているので併せて読んでみるとなおよろしいかと。
ただ、主人公の人生に色々な出来事が起こる年代がちょうど今のぼくと重なることからなんとも言えない読後感を覚えたことは事実で、30代以上の男性にとってはなんらかの形で心にひっかかるところがありそうな印象を持った。
評価:☆☆☆☆

学問のすすめ (まんがで読破)
福沢 諭吉 イーストプレス 売り上げランキング: 30921

福沢諭吉がどのような人か知らず、若き血も歌えない上に野球の早慶戦に行ったことがないという「本当に慶應卒業したの?」と言われそうな慶應卒業生ですが、このマンガを読んで多少なりとも福沢諭吉(おっと、福沢先生?)がわかったような。
マンガでさらっと読めたのが何よりもポイント高し。
このところ文学作品をマンガ化するなど、マンガの新たな進化が見られ、この方向性は上っ面だけでも理解したい人には大変助かる流れ。
評価:☆☆☆☆☆

旅する力―深夜特急ノート
沢木 耕太郎 新潮社 売り上げランキング: 18102

深夜特急』の番外編で、著者の沢木耕太郎が旅に興味を持ったきっかけなどが綴られている。
『深夜特急』を発表してから随分と時間が経った今になってなぜ発表するのか?という疑問もあり、内容についてはあまり面白くなかった。
『深夜特急』では、旅が後半になるに連れて作品の質(旅の質)が低下していく様子が伝わってき、そのテンションの低さが脳裏に残っていることがこの作品を見る目を厳しくしたのかも。
同じようなタイプの作品なら、『エグザイルス(放浪者たち)―すべての旅は自分へとつながっている (講談社プラスアルファ文庫)』のほうがオススメ。
評価:☆☆☆☆

水の世界地図
水の世界地図

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ロビン クラーク ジャネット キング 丸善 売り上げランキング: 13203

これからは水の時代だと常々思っていて、つい手にとったモノ。
世界地図上で、水を巡る紛争や水の豊かさや使用量などがひと目でわかるスグレた資料。
マズローの欲求段階説でいうところの「生理的欲求」をめぐる紛争がいずれ繰り広げられるのではと再認識。
評価:☆☆☆☆☆
結構読んだ気分だったけど、きちんと読んだのはたった6冊だけだった・・・。
仕事関連の本がそれなりに多かったということで。
今後も定期的に読んだ本を紹介していく予定なのでお楽しみに。


masayafukumoto