書き方で印象が随分と変わる最高のケース


電通が毎年発表している日本の広告費が発表された。
前年比で売上高が10%強も下落するというデータは、広告不況の深刻さを物語っている。
さて、ぼくがこのエントリーで言いたいのは「広告不況は深刻で大変だね!」ということではない。
モノの書き方で随分と印象が変わるということに、書き手・読み手ともに注意して欲しいということ。
例えば、読売新聞の「ネット広告費、新聞上回る…09年国内」というタイトルの記事。
このタイトルを読んで、どのように感じるだろう。
「お!ネット広告って新聞を上回るほどすごいんだ!」と理解したのはぼくだけだろうか。
新聞広告の落ち込みが激しいという背景を知っていたらぼくのような理解はしないだろう。
でも、電通が発表した資料のデータをまとめてみると次の図のようになり、「ネットが上回ったというより、新聞が下回った」って書いたほうが正しいのでは?と解釈するほうが自然だと感じないだろうか?
広告売上高推移
ネットはトレンドで見たら増大しているもののそろそろ頭打ちといった感じ。
一方の新聞はというと、その下落といったら目も当てられないほど。
読売新聞だけに限らず、多くのメディアが「ネットが上回る」とあたかもネットがすごく元気だと読者が解釈してしまいそうな書き方をしているのは、新聞各社がこれからネット版で本格的に収益を上げようとしているからなのかと邪推してしまうほど。
前職では色々と学ばせてもらったが、今でも感謝していることが表現に誤解・違和感を生まないよう誰が読んでも同じような解釈をするように書くように指導してもらったこと。
普段何気なく使っている「すごく」に相当する「大変~」と「非常に~」という言葉。
これらを無意識に使って報告書を書いていたら、添削されて「×」がたくさんついた状態で戻ってきたのを覚えている。
メールの浸透などで文章を書く機会が多いだろうけど、普段から誤解を生まないような表現をするための訓練をすることをぜひともオススメしたい。
また一方で、メディアなどが発する情報には表現が微妙に味付けされていることもあるので、惑わされないようデータなどに当たりながら事実を追いかけていくと良いでしょう。


masayafukumoto