広告業界、曲がり角を曲がりきれるか?

広告業界の元気がどんどんなくなっていっている。
電通が先に発表したデータによると、ネット広告が新聞広告を上回る成長を見せたものの、4媒体と呼ばれるテレビなどの広告媒体の売上規模が軒並み2桁ダウンを記録するという大変な状況。
先日、とある広告代理店の人と話をさせてもらったら、昨今の広告ダンピングは極めて遺憾とのこと。
ま、そりゃそうだ。
一度下げた値段を再度上げるのはすごくしんどい。
値上げ交渉にスポンサーが納得してくれるのか?
ただでさえ広告効果が下がっているのに、元の価格水準に戻して欲しいといっても「あ、いいですよ」というお人よしなクライアントなんていないだろう。
だからこそ、単に媒体を売ることだけでなく、それに何らかの付加価値を加えたビジネスをどんどん創出していかなければかつてのような売上には戻らない。
ならば広告代理店の人材構成にも着手せざるを得なくなる。
もはや、スポンサーのご用聴きのような営業担当者は求められない。
経営課題に切り込んだ提案を行えるような営業担当者でないと。
どの業界も曲がり角に来ているようで、この曲がり角においてシナリオを描ける人材こそ、今の産業界で求められているはずだ。
昨年リリースした広告業界に関するレポート
広告業界の衰退を景気悪化のせいにして良いのか?-データから今後のヒントを探ってみる-
※今日はblogのエントリーをがんばる予定

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