随分とあっさりなドリームシアター新着ライブDVD上映会

来週(10/23)発売予定のDream TheaterのライブDVD “LIVE AT LUNA PARK”の先行上映会が渋谷の映画館で上映された。
Dream Theaterはぼくの好きなバンドの1つで、すべてのCDを持っているほどだ。
だから、映画館のスクリーンでライブDVDが鑑賞できるというたった1回のイベントはすごく楽しみだった。
DVDの内容は割愛するとして、個人的に印象に残ったのがDVDの販売会社(ヤマハミュージックアンドビジュアルズ)の皆さんがあまりにも大人しかった(=商魂逞しくなかった)こと(入場時にDVDの案内チラシをもらっただけ)。
上映開始時(他映画の予告編上映)、ぼくはトイレへ行っていたので開始時のアナウンスがどのようなものだったか(そもそもあったのか)は定かでないが、上映後に「DVDを買ってね!」というスタッフからの一言も無ければ、出口でのお見送りもなかった(観客が帰るときはスタッフは既にいなかった!)ことは事実だ。
映画館との取り決めや上映終了時間が22:50(上映時間2時間50分!)で観客の終電の都合を考えると上映後の宣伝は好ましくないという判断が働いたかもしれないが、Dream TheaterのDVD上映会にわざわざ足を運んだコアなファンをあっさりと帰してしまうのはビジネスの観点に立つと実にモッタイナイ!
以前、Iron Maidenの新作DVDの発売を記念した上映会が開催された。当該DVDも大作だったこともあり前半の上映で打ち切って「後半を観たかったら買ってね!」という仕掛けにしていた。前半だけの上映だったため、映画館での上映だったにもかかわらず無料で鑑賞できたような(記憶曖昧)。前半で打ち切って時間に余裕があったからか音楽評論家の伊藤政則氏を招いたトークや観客にIron Maidenグッズが当たる抽選会を上映後に開いていた(ぼくはTシャツをもらった)。
要は上映でしっかりお金を採るDream Theater方式か、DVD購入に誘導することを目指すIron Maiden方式かは判断が難しい。
ただ、両者を組み合わせても良いのでは?
鑑賞にあたってはきちんとお金を払ってもらい、なおかつ宣伝は上映後にする。そのためには、映画館との交渉のほか、上映開始時間を20:00から19:30に変えても良かったのかも(他の作品のスケジュールとの兼ね合いはあるが)。
せっかく足を運んだコアなファンにDVDを購入したら特典がもらえるクーポンを渡す、DVDの先行発売を劇場で行うなど、実にありきたりなことであるけどやれることは色々あるはずだ。
音楽、DVDなどのコンテンツが売れなくなったと嘆く声が大きいからこそ、コアなファンに訴求できる地道な活動を大切にしたいぞ(コアなファンに訴求して儲けているのがAKB48(是非は置いておこう))。

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ヤマハミュージックアンドビジュアルズ (2013-10-23)売り上げランキング: 417


※オマケ
Dream TheaterのライブDVDが撮影されたのはブエノス・アイレスのホールで、何気にブエノス・アイレスでライブDVDが撮影されて発売されるケースは多い。
ブエノス・アイレスのファンが熱狂的であるのと同時に様々なロケが行われていて撮影技術も満足できるクオリティが提供できるというのも理由の1つなんだろうか。カンヌで賞を獲得するCMはアルゼンチンのものだったり、ブラッド・ピットが出演した映画”Seven Years in Tibet”もアルゼンチンで撮影というのはちょっとしたウンチクだ。
ちなみに、ぼくが2005年に2度目にブエノス・アイレスに行った時も、街の中で撮影されている機会を度々目にした

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