『国家の盛衰』


ぼくは歴史についてはめっきり弱い。
社会という教科が、地理、歴史、公民に分類される中でぼくが唯一得意なのは地理だけで、それ以外はめっきりだ(にもかかわらず、大学は国際政治学を専攻していたのだから、今、ぼくが高校生のぼくに声をかけるのであれば「政治学は専攻するな苦労するぞ」、もっと言うならば「苦手な文系はやめておけ」だろう)。

さて、本書、書店で平積みされているのを見て手にとった。
ギリシャ時代、ローマ時代から現代の日本、アメリカ、中国など、国家の盛衰を左右する要因について歴史の権威である著者2名がそれぞれの見解を展開している。

個人的に関心を持ったトピックが移民の扱いで、これは多くの日本人も同様なのでは?
移民の扱い方によってギリシャとローマの反映に大きな違いがあったという記述は興味深い。
これは近代・現代において、ユダヤ人の扱い方によりイギリスとスペインの繁栄に大きな影響を及ぼしたとも記述されている。

少子化に伴い人口減少が予想される日本。
移民を受け入れて人口を保ち経済規模を維持するか、それとも移民に頼らず純血でやっていくのか(純血はすでに無理だが今よりは移民は受け入れない)など、移民を巡る見解は人それぞれ。
しかし、移民を受け入れること・受け入れないことが国家、そしてぼくたちの生活・未来にどのような利益・弊害が生まれるかを理解せず感情論に陥ってしまうことは避けなければならない。
なぜなら本書で書かれているように、移民の扱いが国家の盛衰を左右する1つの要因であるからだ。

国家の盛衰 3000年の歴史に学ぶ(祥伝社新書)
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