日本へのカジノ誘致は時既に遅し

フリーで働いていた頃は、カジノを日本に持ってきたら面白いだろうなぁと思い、レポートを書いて発表したり、実際にカジノ誘致に係る人と情報交換させてもらったりしていたものの、さすがに当時から10年ほども経った今では状況が変わってしまい、「いまさら日本にカジノを誘致してどうするんだろう」という気持ちが僕の中で大勢を占めるほど変わってしまった。

世界的にカジノそのものが斜陽にあり、アトランティックシティは無残、ラスベガスもマカオにカジノ売上世界一を譲り渡してから一向に復活する様子は見られないし、ラスベガスを抜いて首位に咲いたマカオだって先行きはどうも怪しい。
シーザーズ・パレスを運営するシーザーズ・エンターテインメントは1月に連邦破産法11条を申請したりと、大手のつまづきが目立っている。

そのくせ、世界を見渡せばカジノは決して珍しくもなんともない。

にもかかわらず、どうも日本にカジノを持ってきたいという動きが未だに衰えを見せない。

「日本を訪れる中国人がカジノにお金を落としてくれるので安泰だ」、「カジノだけでなくIRとして誘致するから心配ご無用」という反論は大いに来るだろう。
けれども、どこかカジノを誘致するメリットよりもデメリットのほうが大きくてならない。

今更カジノを作るくらいなら、むしろ全国に散らばるアウトレットモールを整備して、アウトレットモールを回るツアーを企画して、そこでガンガンをお金を落とす仕組みにすれば、全国で均等に儲けを生み出す機会が提供されるし、周辺への波及効果も期待できそうな気が。

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