DellはPCを売る気がないのか?

タイトルは厳しい感じだけど、これはDellへの激励というか叱咤というかそんな感じのものと思って読んでもらえたらと思う。

大学生の頃からPCのある生活を送ってきてかれこれ20年。
Windows95がリリースされた頃なので、40代前後の世代の人はぼくと同じくらいのPC歴はあるだろう。
20年ほどの間、自宅、職場と様々なメーカーのPCを利用してきた。
ざっと思い出せるだけでも、IBM、Gateway、Sharp、Dell、Panasonic、Sony、Lenovo、Apple(PCと言って良い?)など様々。

これらの中で、個人的にはDellのPCが気に入っている。
ぼくの手の感覚に馴染む、キーボードの配列とタッチの感覚とかデザインなど。
最新の機種だと、筐体のサイズは11インチ相当だけど、ディスプレイの縁を極限まで補足した結果、ディスプレイの実質的なサイズは13インチ相当を実現したものもある

はっきり言って、製品そのものは良い。
Windows系であれば、VaioかDellが総合的な評価では優れていると思う(ぼくの友人もVaioとDellが優れていると言っている(最終的にはVaioを購入))。

だからこそ、Dellの販売に対するスタンスが非常にモッタイナイ。

まず、サイト。
デルはこれまでオンライン販売で成長してきた。
今でも、デルの実機に触れられる場所は大きな家電量販店など極めて限られている。
であれば、もっとサイトのUIについて神経を注いでも良いはずなのに、使い勝手がすこぶる悪い。
チラシに載せるものとサイトに載せるものは同じであれば良いという認識で作っているのでは?と思うほどサイトの情報が文字で溢れてる。
感覚的な言い方をすれば「古臭い」。
せっかくモノがいいだけに、サイトの作りを大幅に改善すれば商品はもう少し売れそうなのに。

次に、リアル店舗。
幸い都内に住んでいるので、実機を確認しに都内の大型家電量販店へ足を運んだ。
お目当てのPCのキーボードを叩いたり、ボディを持ち上げて重さを確認したりした。
何分かPCの前でいじっているのに販売員は全く近づいてこない。
ぼくがPCの場所を離れて他の客がPCをいじっても全く販売員は近づいてこない。
期間限定で割引などPOPを出しているのだから、売る気はあるはずなのに一向に近づいてこない。
家電量販店にいる販売員がデルの社員なのか委託している販売員なのかは知る由がないが、
せっかくリアルで関心を示している客が目の前にいるのだから積極的にアプローチしていいのでは?

別の日もしつこく家電量販店に足を運んだ。
販売員に確認したいことがあったから。
商品を購入した人の相手で手一杯だったのかついぞ話しかけることができなかった。
商品を購入した人は確かに大切なお客であることは間違いない。
目の前でお金を払ってくれたのだから。
でも、これからお金を払う可能性の高い客だって大切だろう。
既に買ってくれた人に一言断りを入れて、PCの前でガチガチいじっている僕に声をかけるくらいはできないものだろうか。
「今のお客さんの対応が終われば伺うので、もう少しお待ち下さい」とか。
それだけでいい、ぼくは。
きっと他の人だってそうだろう。
自分が販売員の意識の中に入っていると認識すれば、その場をさらずもう何分かはその場で待って、購入に至るだろうに。
なぜ、その一声がかけられないのか、すごくモッタイナイ。

最後に、店頭で販売員に相談した末に購入に至った人には割引されるサービスがあっても良いのでは?と提案したい。
相談したら販売員からウェブ上で使える割引クーポンが書かれたカードがもらえる。
そのクーポンは販売ごとに異なるもので、クーポンの利用状況に応じて販売員の成績も管理できるシロモノだ。
こうすれば販売員だって店頭にやってきたお客を自分の売上につなげようともっと意識を変えて取り組むことができるし、
Dellの売上も向上すると思うんだが。

はてさて、どこのPCを買おうやら。

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