安全・快適な皇居周辺環境づくりのため、年間延べ150万人の皇居ランナーに課金することについて勝手に考えてみた


自転車通勤をし、通勤経路に内堀通りが含まれる立場などからして、交通安全などの観点から皇居ランナーのマナーについて真面目に検討すべきだと常日頃感じている。
一部のランナーが非常に危険で、そのようなランナーを取り締まらないといずれ大きな問題が起こりうると考えているからだ。

桜の季節、ベビーカーを押して皇居ランニングコースにもある英国大使館前の公園を歩いていた。
通常であれば、皇居ランナーは歩道を走っているにもかかわらず、公園の桜の下を走りたいからなのかベビーカーの脇をすり抜けるように走っていった。
別の日にはランナーがぼくが押すベビーカーに接触して非常に不愉快な思いをしたことも。
グループで走っていることも多々あり、彼らは横に広がって走るため、歩行者と接触しそうになることしばしば。
イギリス大使館の前辺りの歩道は狭く、2人並ぶので精一杯という狭さで、普通に歩いている横を猛スピードで駆けていくランナーもいる。
アブナイ事例を挙げたらキリがない。

走っていて視野が狭くなっているからなのか、他のみんなが注意しているからその注意に身を任せていればいいという他力本願的な気持ちかはわからないが、目の前に危険があったとしても気づくのが遅すぎてアブナイ(団子状態で走っているのがこのような状況を生み出している要因の1つ)!

ここは千代田区民として、思い切って皇居ランナーに走行料なるものを払ってもらって、危険に備えた歩道整備などにその費用を使ってみてはどうだろうと思う。

皇居ランナーの人数を推計

では、どのくらいの収入が見込めるか(タイトルでは答えが出ているので、その導き方を記す)。
まずは皇居ランナーがどのくらいいるのか、コンサルティング会社の採用面接などで用いられるフェルミ推定にて見積もってみた。

【前提条件】
皇居周遊コースは全長5km。
ランナーの平均時速は5km(ストレッチしている人なども含める)
=>一時間のランナー数はある瞬間にランニングしている人の総数に等しい

【計算方法】
1.季節(春夏秋冬)、曜日(平日・土日祝日)、天気(晴曇・雨雪)および時間(4時間毎)別にランナーが変動するものとする。
2.日数は2015年のカレンダーを参考
3.季節ごとの「晴・曇」と「雨・雪」の割合は気象庁のデータベースから東京で0.5mm以上の降水があった日を雨・雪と計上して算出
4.100mに何人走っているかを普段の通勤時などの傾向から推測し、その時に皇居を走っているランナーの数を50倍(1周5kmから)して全体を推計。
5.合計ランナー数/日は[合計]×4(時間)×50倍
6.合計ランナー数は合計ランナー数/日*該当日数

平日 土日・祝日 平日 土日・祝日 平日 土日・祝日 平日 土日・祝日
晴・曇 雨・雪 晴・曇 雨・雪 晴・曇 雨・雪 晴・曇 雨・雪 晴・曇 雨・雪 晴・曇 雨・雪 晴・曇 雨・雪 晴・曇 雨・雪
該当日数 41 20 21 10 35 30 15 12 37 22 20 12 43 15 24 8
0-3時 0.25 0 0.25 0 0.25 0 0.5 0.1 0.25 0 0.25 0 0.25 0 0 0
4-7時 1 0.25 2 0.5 3 0.75 5 1.25 1 0.25 2 0.5 0.5 0.125 2.5 0.6
8-11時 2 0.5 10 2.5 3 0.75 8 2 2 0.5 10 2.5 1.5 0.4 4 1
12-15時 2 0.2 10 2.5 1 0.1 8 2 2 0.2 10 2.5 1 0.1 4 1
16-19時 10 2.5 10 2.5 10 2.5 10 2.5 10 2.5 10 2.5 8 2 8 2.5
20-23時 10 2 8 1 10 2 8 1.6 10 2 8 1 8 1.25 8 1
合計 23.25 5.45 37.25 9 25.25 6.1 39.5 9.45 23.25 5.45 37.25 9 16.25 3.875 25.5 6.1
ランナー数/日 5050 1090 8050 1800 5450 1220 7900 1890 5050 1090 8050 1800 3850 775 5300 1220
合計ランナー数 207050 21800 169050 18000 190750 36600 118500 22680 186850 23980 161000 21600 165550 11625 127200 9760

上記の極めて見づらい表から、年間の皇居ランナー数(延べ)は約150万人と見積もれることがわかった(感覚的にはもう少しいそうだけど、細かい数字の置き方次第で増減するのでこれ以上のチューニングは割愛する)。
なお、末尾に月別の平日・土日祝日日数、晴曇・雨雪日数をまとめておく。



皇居ランナーからどのように料金をもらうか

では、150万人(延べ)のランナーからどのように走行料をもらうか。
大きく課金手法と課金単位に分けて考えてみる。

<課金手法>
A.ランナー専用の改札をコース上に設置して、ETCのように通過するごとに携帯から料金を自動引落し
=>全てのランナーが携帯を持って走るわけでないし、ETC設置費用がかかる
B.募金箱をコース上に設置
=>日本に募金習慣は根付いていないばかりか、ランナーがわざわざコースにお金を持ってくることが期待しにくい
C.ランニングチケットを周辺のコンビニ、銭湯、ランナーズステーションなどで販売
=>チケットを買えばランニングの際にお金を携行する必要はないがチケットの検札などをどうするかが課題

ランニングに際して、携帯電話や財布を持たせるのはどうも非現実的だ。
なので、課金方法のA.B.の現実性は低い。
では、C.はどうか。
C.は検札をどうするかという問題があるが、これについては、誰かをコース内に立たせてチェックするということはせず、性善説に基づいてランナーがチケットを携行して走ることとする。
チケットはランニングステーション、千代田区のコンビニ、千代田区役所や出張所などで販売し、オフィスの入館証みたいに首からぶら下げるものをチケットとする(走りにくかもしれないけど、ここはガマン!)。

<課金単位>
1.1周毎
2.1日毎
3.1週間毎
4.1ヶ月毎
5.1年毎

上記のようなチケット方式を取るのであれば、[1周毎]にチケットを発行して携行するのは非常に煩わしい。
そこで、[1日毎]と[1ヶ月毎]、[1年毎]という単位でチケットを発行する仕組みで考える([1週間毎]もあるだろうが、これまた割愛)。

[1日毎]:観光客や普段は自宅近所で走っているけれども、レジャーを兼ねて皇居の周りを走りたい人向け
[1ヶ月毎]:何かのイベント前など特定の目的向けに走りこみをしたい人向け
[1年毎]:年がら年中走っていたい走り屋向け

皇居ランナーからもらう収入

上記の頻度で利用する人の構成比そしてその人口はどのくらいいるか。
年間延べ150万人をこれまた勝手な想像から分類してみる(かなり数字遊びが…)。

<利用頻度別ランナー構成比(A)>
[1日毎]:75%
[1ヶ月毎]:20%
[1年毎]:5%

<利用頻度別年間平均ランニング回数(B)>
[1日毎]:2回(1〜12回(=平均1回未満/月))
[1ヶ月毎]:20回(13〜36回(=平均1〜3回/月))
[1年毎]:50回(37回〜(=平均3回/月〜))

利用頻度別ランナー構成比(A)と利用頻度別年間平均ランニング回数(B)を掛けあわせて、
各利用頻度での延べ人数比率を出すと以下のとおりで、
それらの比率に150万人を掛けると各利用頻度での延べ人数が判明する。

<各利用頻度別延べランナー数>
[1日毎]:28万人(150万×150/800)
[1ヶ月毎]:75万人(150万×400/800)
[1年毎]:47万人(150万人×250/800)

次に[1ヶ月毎]と[1年毎]の延べランナー数をそれぞれの年間ランニング回数で割って、課金対象者数を出す([1日毎]は1日単位の課金のため延べ人数の28万人のまま)
[1ヶ月毎]:3.75万人(75万人/20回)
[1年毎]:1万人(47万人/50回)

それぞれの人数がようやく決定した。
では、それぞれのプランの料金をいくらにするか。
道路という公的な性格を持つ施設であるため、公的施設の料金をベンチマークにすることが望ましいだろうと幾つか調べてみたところ、
東京体育館の陸上トラックの利用料を見つけた。
2時間の使用料が200円。
そこで、皇居ランニングの1日利用料も200円にしてみると、特に違和感なさそうだ。
では、1ヶ月、年間利用料はどのように設定するか。
[1ヶ月毎]のランナーは1ヶ月の内、週2くらいの頻度で走るとの前提に立つと、1ヶ月のランニング回数は9回程度で記述の200円/日で計算すると1,800円に。
ただし、お釣りが細かくなって面倒、少しは割引しても良さそうとの独断と偏見で1,500円。
[1年毎]のランナーは月間走行頻度でいうと[4.1ヶ月毎]よりも高そうだけれども、かと言って18,000円(1,500(円/月)×12(ヶ月))よりも高く設定したところで、[4.1ヶ月毎]を毎月購入するのがオチというか常識であればよっぽどの特典がない限りは月単位よりも高くなるのは買わないだろう。
ということで、これまた独断と偏見で10,000円。

ようやくそれぞれのプランの単価が出たところで、合計の売上がどうなるかを計算。
[1日毎]:5,600万円(200円×28万人)
[1ヶ月毎]:5,625万円(1,500円×3.75万人)
[1年毎]:1億円(1万円×1万人)
すると、2億1,225万円の収入が見込めることに!
ただ、有料化することで皇居ランニングをしない人は一定数生じる(ここでは2割減少と仮置き)だろうから、
実際の収入は1億6,000万円程度(2億1,225万円×80%)に。

1億6,000万円の収入によりランニングで使用される歩道の安全性改善が確保され、ランナー・歩行者双方が共存できるのであればこれ以上良いことはないだろう。
そして、忘れてはならないのが、ランナーの存在によりこれまで多少なりとも恩恵を受けていたランニングステーションや銭湯、コンビニなどの近隣施設について。

近隣施設との共存に向けたプラン

既に書いたとおり、チケットは周辺のコンビニ、銭湯、ランナーズステーションなどで購入できるようにする。
そうすれば、これら施設でのついで買いを喚起できる。
さらに、例えば[1年毎]チケット購入者については、ランナーズステーションでのランニンググッズ割引サービスをつければ、お店の売上増に貢献できる上、
[1ヶ月毎]ランナーが[1年毎]チケットを購入するインセンティブとして機能することが期待できる。
誰にとっても悪い話ではないだろう。

「三方良し」が見事に実現!

余計な一言

今更そもそも論に戻ってしまってなんとも…という感じだけど。皇居ランナーから使用料を徴収するとするなら、管轄は国なのか都なのか千代田区なのか。
ま、だれが管轄かまではわからないが、とりあえず、千代田区民による無駄な試算であり、もし皇居ランナーと地域との共存について検討する機会があるのであれば、1つの参考として活用していただけるのは大大大ウェルカムです。

日数 平日 土日祝日 晴曇 雨雪
1月 31 19 12 23 8
2月 28 19 9 20 8
3月 31 22 9 21 10
4月 30 21 9 17 13
5月 31 18 13 24 7
6月 30 22 8 15 15
7月 31 22 9 17 14
8月 31 21 10 18 13
9月 30 19 11 15 15
10月 31 21 10 25 3
11月 30 19 11 17 13
12月 31 20 11 24 7

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