雑誌『レコード・コレクターズ』 2021年10月号の特集は「90年代ハード&ヘヴィ・アルバム・ランキング100」。ライターたちが思いの30作品を選び、その合計点をランキング100としてまとめたものだ。
誰にも期待されていないながらも、この企画に遅ればせながら加わらねばという変な義務感(?)を抱いてぼくも30作品をピックアップしてみた。
なお、ランキングではなく、あくまでも頭に浮かんだ30作品(1アーティスト1枚というルールを適用)ということでご容赦を。90年代のメタルシーンにどっぷり浸かった就職氷河期世代のチョイスをどうぞ。
記載は、アーティスト名/アルバム名の順番。
- Korn / Korn
- Slipknot / Slipknot
- Type O Negative / Bloody Kisses
- Iron Maiden / No prayer for the Dying
- Megadeth / Rust in peace
- Blind Guardian / Tales from The Twilight World
- Faith no more / King for a Day Fool for a Lifetime
- Yngwie Malmsteen / Eclipse
- Fear Factory / Demanufacture
- Sepultura / Arise
- Judas Priest / Painkiller
- Garbage / Garbage
- Gamma Ray / Heading for tomorrow
- Metallica / Metallica
- Pantera / Vulgar display of Power
- Nuclear Assault / Something Wicked
- Dream Theater / Awake
- Alice In Chains / Alice in Chains
- Orgy / Candyass
- Skid Row / Slave to the Grind
- Queensryche / Promised Land
- Slayer / A Decade of Aggression
- Symphony X / Symphony X
- Wild Hearts / Earth Vs The Wildhearts
- Marilyn Manson / Antichrist Superstar
- Paradise Lost / One Second
- Necrophobic / Nocturnal Silence
- Sadist / Above the Light
- System Of A Down / System Of A Down
- Carcass / Heartwork
- Death / Individual Thought Pattern
- Forbidden / Twisted Into Form
どうしても選びきれず32作品。
ここからは、あくまでも余談。
ぼくにとっての90年代は高校(91年入学)・大学(99年卒業)を過ごした時期であり、非リア充として鬱屈した日々を過ごした時期でもある。音楽関係のバイトをしたり、ライブに行ったり、さらには暇だとレコファン、ディスクユニオン、タワレコ、HMV、Ciscoから、西新宿のブートレッグ屋など様々なCD屋に足を運んだようにぼくには音楽が大きな影響を与えたことは否めない。Burrn!が一日早く発売されるタワレコへ行って買ったり、Kerrangを読んだりと、音楽にそれなりのお金をつぎ込んだり稼いだりとした。今では信じられないだろうが、1996年にイギリスで開催されたMonsters of Rockには、Kerrangに載っていた主催者宛に手紙を送りチケットを郵送で手配したのは今では良い思い出だ。
90年代はグランジが誕生し、メタルシーンにとっては闇黒なのかもしれないが、ぼくにとってはグランジも含めたすべてがぼくの90年代音楽シーンであり、この時代の音楽はぼくにとっての財産でもある。30選と言いながらも結果的に32作品を選んでしまうなど、振り返ってみるとこの時代が最も多くのCDを買った時期でもあり、鬱屈したぼくを救ってくれたこの時代の作品たちに「ありがとう!」。