テレビを観ていると、最近はタイトルのようなコメントを含んだCMを目にすることが多い。
「三ツ矢サイダーはゲド戦記を応援します」とか「メリットはブレイブストーリーを応援します」というように。
今年の夏、大型アニメ映画の両翼を担う2作を巡り、さまざまな企業が直接・間接的に競争を展開していることが第三者的な立場からしても大いに目をひきつける。
業界 | ゲド戦記 | ブレイブストーリー |
制作会社 | スタジオジブリ | GONZO |
配給会社 | 東宝 | ワーナー・ブラザーズ |
テレビ局 | 日本テレビ | フジテレビ |
特別協賛 | アサヒ飲料 | メリット |
特別協力 | 読売新聞 ローソン | – |
特に、近年の日本での映画産業の伸びを牽引してきたものの陰りが見えるシネコンを抱える配給会社2社が戦うというのは、今後の映画動員のあり方を検討する上でも興味深い。
さて、一方で、注目度の高い映画とのタイアップを強調して商品のプロモーションをかけようとする特別協賛企業のCMスタイルも見逃せない。
最近は同じようなパターンのCMを連荘で流しイライラ感を募らせてくれたTVCMのスタイルだったけれども、連荘はやめてタイアップという新たなスタイルを求めつつある。
タイアップが果たして効果をメリットや三ツ矢サイダーにとって大きなドライブとなるかどうかは不明ながら、ともに長寿商品でありながらCMのあり方に行き詰ってる感が漂っていたために、それなりの効果を期待しているはずだと思う。
映画がコケようが、現時点でぼくの商品に関する関心が高まっていることは確かであり広告効果は一定の評価を下してもよろしいのでは?