カルチョ・スキャンダルで未だに揺れているイタリア・サッカー界。
Juventusは、セリエBでプレイすることとなるのだろうか?
強豪であり人気チームでもあるJuventusがセリエBに転落し、その他のスキャンダルに絡んだチーム(AC Milan、Fiorentina、Lazio)が勝ち点マイナスからのスタートを切るということは、例年になくスクデット争いはつまらないものとなり、イタリア・カルチョ界の没落を招くのでは?という意見が聞かれなくもない。
とはいえ、現時点の裁決では、上記のようにJuventusのセリエB落ちは決定的であり、興行収入などを鑑みても、かなり苦しいシーズンがやってくるのでは?と思わずにいられないが、ところがどっこい、Juventusに対して投資家は至って楽観的なスタンスをとっている模様だ。
それは過去1年間の株価推移を見てみると明らか(念のために、カルチョ界で株式を上場しているLazioとAS Romaと比較)。
※株価チャートはBorsa Italiana(イタリアの証券取引所)のものを引用。
【Juventus】
【Lazio】
【AS Roma】
スキャンダルの張本人であるJuventusとLazioは互いに、FIGC(イタリアサッカー連盟)がサッカー界の重要人物に関する盗聴テープについて調査を開始することを発表した5/3から株価が下落開始した。
一方で、AS Romaも同時期に株価は多少下落したものの、潔白であるとのことなどから株価はその後に一気に上昇を見せる。
けれども、JuventusとLazioはともに6月末を境に、株価はうなぎ昇りの様相を呈する。
ともに、スキャンダル後の最高値は底値の約80%アップを記録し、Lazioが頭打ちの中でJuventusは未だに上昇余地を残すという人気を示している。
Juventusのようなクラブであれば、1年でセリエAに復帰するだろうという期待も大きいのかもしれない(ネドベドやデル・ピエロらは残留というのも大きい)。
Juventusを底値で買った人はホクホクのことだろう。
そして、最もJuventusのスキャンダルに振り回されたのが、大株主でもあるFiatじゃないだろうか。
自社の経営再建策の1つとして、Juventus株の売却の噂も挙がっていたが、もはや株価は上昇傾向にある中で一時の不安な毎日からは開放されたことだろう。
昨年に実施したワールドツアーでは、Fiatの車を思いのほか色々な国で目にする機会が多く面白い会社だなと思っただけに、FiatとJuventusの関係は今後も要注目したい。
それにしても車メーカーとサッカービジネスの関係は深いものです(日本ではトヨタ、日産、三菱、マツダがクラブと関係)。
サッカーと車は「男」というキーワードを通じて親和性が高いということでしょうか。
【Rio de Janeiroで見かけたFiatの屋外広告】
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