昨年から録画してでも観ている唯一の深夜番組が、たけしが主演する「コマネチ大学数学科」。
今さらですが、はっきりいってオススメ。
3月までの放映らしいので、今からでも観て欲しい!
質が高くも、ある程度の算数の力(数学でない)の力さえあれば工夫次第で解ける良問が出題されるところが最大のオススメポイント(暗算でも回答可)。
さて先日、M-1グランプリ(M-1の”M”はMathmaticsの”M”)なるものが開催され、真の数学王が決定した。
優勝した東大の西本くんはさすがというかすらすらっとさりげなく全問を解いていた。
そして、マス北野ことたけしも問2の図形問題では優勝した西本くんよりも早く回答するという離れ業をやってのけるというスゴサ。
昔たけしは明大の理系に通っていて、事件を起こして謹慎処分を喰らっていたときに数学とかの勉強をしたって話があるので、数学に対する柔軟性というか回答のワザを身に着けているんだろうな。
で、どのような問題が出題されたのか(問1の10問のみを対象とし、問2、3は割愛)。
そして、それぞれの解き方はどうするのか(解き方はぼく流)を紹介してみる。
1.1から15までの奇数を全部足すといくつ?
単純に1、3、5、7、9、11、13、15を出して端っこの数字を互いに足して”16″にし、”16″がいくつかを数えた。
中学のとき、「1から10までの数字をすべて足したときの合計は?」という問題で”11″がいくつできるか?と数えたのと同じ仕組み。
2.9+99+999+9999+99999 =
(10-1)+(100-1)+(1000-1)+(10000-1)+(100000-1)に変形し、さらに(10+100+1000+10000+100000)-(1+1+1+1+1)で計算すれば答えに。
3.27×99999 =
27*(100000-1)=2700000-27で答えへ。
4.2^4×5^5 =
2^4×5^4*5=(2^4×5^4)*5=(10^4)*5で答え。
5.4つの4を使って四則演算で6にしなさい(カッコも可)。
いろいろといじってみるしかないでしょう。
ぼくだったら、(4+4)/4+4といったところでしょうか。
6.49^2-48^2 =
中学のときに習った因数分解の公式を利用。
a^2-b^2=(a+b)(a-b)
7.2+2^2+2^3+2^4+2^5+2^6+2^7+2^8+2^9 = 1022 の時 2+2^2+2^3+2^4+2^5+2^6+2^7+2^8+2^9+2^10 =
コンピュータに精通してるなら2^10=1024がすぐに出てくるんで単純に1022に足すだけ。
ズルイ?
8.364/1365を約分しなさい
分子を素因数分解してみると、2^2*7*13なので、奇数の7および13で分母を割ってみる(偶数では分母は割れないので奇数で割るのみ)。
9.2進数1111111を10進数で表しなさい
自分の左手の指を折ったりしながらカウント。
親指が立つと1。
人差し指だけが立つと2。
中指だけが立つと4。
この法則に従ってカウントすると、1+2+4+8+16+32+64に。
10.3,6,8,9を四則演算で10にしなさい(カッコも可)。
5.同様に、いろいろといじってみるしかないでしょう。
ぼくだったら、3+6-8+9といったところか…。
ぼくは中学生まではバリバリの数学少年で学校ではデキるポジションを築いていたものの、高校に入り諸般の事情によりドロップアウトしてしまったため、幸いというか中学レベルでも解けるコマネチ大学の問題を解くには最適な数学脳を持っていると思う。
そういった意味では、変に高校の微分や積分といった知識とかがあると、パズルのような図形問題とかを解くには高校時代の数学の知識が邪魔になるのかも(ドロップアウトした者の遠吠え?)。
数学の面白さとは、解く過程はいろいろあれど解はたった1つしかなく、かつ過程ではいかにズルをしようが問われないこと。
しかも美しいズルこそが賞賛されるというなのではないかと思う。
そういう意味では、ミッションを果たすためのプロセスは問わないという、コンサルティングサービスとは似ているような感じがしなくもない(ズルについてはなんとも言えませんが…)。
神保町の学習参考書コーナーで「高校への数学(大学への数学ではない!)」を読みながらニヤニヤしている髭面がいたらぼくかもしれないのでそっとしておいてくださいね。
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大学への数学
大学への数学大学への数学(だいがくへのすうがく)は、大学受験での数学を取り扱う東京出版の雑誌。略称大数(だいすう)。月刊誌で、増刊号も発行されている。50年の長きにわたって刊行を続けており、主な読者は旧帝大など最難関大学の理系学部志望