昨日のエントリで、読もうかどうか優柔不断な態度を表明してしまった『クチコミの技術 広告に頼らない共感型マーケティング』。
ついに今日、読んだ(さんざん迷った割には意外にあっさり…)。
そして、早速簡単な書評をば。
率直に言って、口コミマーケティングについての本は多く出版されているので目新しさという点ではインパクトは大きくない。
でも、初めてこの手の本を手に取る人にとっては事例が豊富(自らの体験で語られているのが好感度↑)で、さまざまなテクニックが紹介されていて親切なので価値が大変高いと思う。
本書の著者のblogは高い人気を誇っているのだけど、その理由は紹介されているテクニックを活用しているというのもあるけど、何よりも語りかけるように進められる読ませる文章力なんじゃないだろうか。
まるで自分に語りかけていて、それに自然と同意するなり反応させてしまう雰囲気。
そうした雰囲気作りこそが口コミを生み出すコツなんだと思う。
blogのようなコミュニケーションを重視するサイトでは読者とのインターアクティブな関係を築けるような雰囲気作りこそが大切でアクセスを稼ぎたいサイト運営者は文章のトーンという部分を学ぶという隠れた活用方法があるでしょう。
この手の本を初めて読む人には自信を持って★★★★★(星5つ)とオススメするけど、ある程度の人には★★★★(星4つ)という評価で。
章立てもよく、それぞれのトピックがコンパクトにまとめられているのがまたblogを読んでいるような感覚に。