先日、日本に初お目見えしたA380(エアバス社のオール2階建て飛行機)。
これまでの日本の航空会社は基本的にエアバス社のライバルであるボーイング社の機体を納入してきたけれども、これまでの流れと異なりANAがA380の導入を検討しているとの情報が。
この動き、今後の日本の航空業界の未来を占う上で注目に値するものだと思う。
というのも、このところのANAはというと三菱重工業が開発を進めるMRJへの興味を示すなど、ボーイング社以外のメーカーとの取引を積極的に関係構築に努めているから。
このことにより、ANAのメーカーへの交渉力が強まる(かも?)こととANAの運行戦略に変化の兆しが見えなくもない。
後者について、ぼくはこんな考えを持っている。
たとえば、成田⇔NYとかロンドン路線を一日4便飛ばしていたところ、大型のA380の就航に合わせて2便に減便したらどうだろう。
一気に大勢のお客さんを乗せることができるし、航空会社が空港に支払う着陸料を節約することだってできる。
成田の1便辺りの着陸料が約100万円らしいのでそれなりの効果があるだろうし、減便することに伴いパイロットやCAの人件費セーブも期待できそう。
とはいえ、ANAにとってA380の導入が良いことずくめというわけではなく、新たな機体を導入することでメンテのノウハウ習得に伴うコストとかも発生するわけで、手放しで喜べるわけじゃない。
A380の導入に向けた検討が実現に向かうかどうか。
すなわち導入が「吉」とでるか「凶」とでるかのこれからの検討結果が楽しみでならない。