H&Mの銀座上陸はユニクロにとって追い風なのでは?

9/13(土)、銀座に新たな海外アパレルブランドショップがオープンする。
スウェーデンに本社を置くH&Mという名の企業。
日本ではあまりなじみ深くないブランドではあるけど、創業から60年以上もの歴史を積み重ねると同時に、アパレルブランドとしての地位を確固たるものとして築き上げた老舗企業でもある。
このH&Mの日本への初上陸がもっとも影響を受けるといわれているユニクロにとって本当に脅威なのか?ちょっと考えてみた。
まず、H&Mってどんな企業なのかを簡単に紹介するなら、世界で3番目に売上高(約1兆円)が大きなアパレルブランドで(ユニクロは約半分の5,000億円)、さらに既に世界約30ヶ国にも進出している。
したがって、H&Mは日本では後発ではあれど世界での実績からすると巨大な存在ということができる。
ともに安さでは抜群のアピール力を持っており、不況感が強まるこれからは、両者にとって追い風が吹くことだろう。
だからといって、両者が競合するとはやはり思えない。
というのも、H&Mはどちらかというとハリウッドスターと積極的にタイアップを組むなどデザイン性を売りにしている一方、ユニクロもデザインをアピールしようとしているもののまだ機能性などの実用面での評価が売りだから。
いうなればちょっとした外出にはH&Mを、普段着にはユニクロをや、もしくは(おしゃれに敏感な)女性はH&Mで男性および(実用性を求める)女性はユニクロという棲み分けが進むのかもしれない。
また、H&Mがオープンする銀座7丁目はというと、東京メトロ銀座駅と新橋駅の間に位置し、銀座駅からH&Mへ向かうためにはユニクロの前を通るケースが大半を占める可能性が高い。
H&Mの地図
つまり、H&Mの見学・買い物のついでにユニクロに立ち寄る客も多いわけで、H&Mがユニクロに客を呼び込んでくれるという解釈だってできなくもない。
H&Mの銀座進出に脅威を覚えるのはむしろスペインからやってきたファッションブランドZARAやH&Mに最も近くに位置するデパート松坂屋なのではないだろうか。
ユニクロが今後ファッション性を高めた商品を重点的に提供していくのであれば、おそらくH&Mとのターゲットが重複しライバルとしては大きな存在となるかもしれないが銀座に限って見るならば追い風であり、運命共同体とまで言ってもよいのかも。
銀座7丁目エリアがカジュアルファッションエリアとしてのブランドを確立できれば、最も望ましいwin-winの関係だって築けるのかもしれない。
H&Mが今後、日本市場にどのくらい進出するのかその程度によってユニクロにとっての脅威かどうかが判断されるわけで当面は必要以上に警戒する必要ないのでは?と思う。
H&M
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