残念だったSuper bowl Ads

遅ればせながらAdage.comにあがっている今年のSuper bowlのCMを観た。

はっきり言って、ここ数年のCMの質低下は目を覆いたくなるほどだ。
この低下傾向はこの先も進むのでは?と思わせるほどだった。
何年か前のCMの焼き回しなのでは?、結局何を伝えたいの?と突っ込みたくなるようなものが多い。
記憶に残るようなものは皆無だった(ここ数年、印象に残るCMってないなぁ)。

そして、スポンサーの顔ぶれも寂しい。
世界的に知れ渡っているブランドよりも、ローカル的(全米限定)なブランドが近年増えた印象が強く、これは日本のCMに小粒な企業のものが入ってくるのと同じ傾向だ。
ちなみに日本企業でCMを出したのはTOYOTA/LexusとNissanの2社のみ。
SONY(Playstation)もなければ、Panasonic、Canon、NintendoとInterbrandの調査で100位に入ってくるような企業すら出していない。
CM効果に対し企業が懐疑的になっている現れの1つでもあるだろう。

Victoria SecretやMicrosoftはインハウスのように、エージェンシーを使わない傾向は今後強くなっていくのかもしれない。
または、メガエージェンシーでなくコストを抑えるために小さなエージェンシーやYouTuberを使うことも増えていく可能性すら否めないだろう。

媒体としてのテレビ、そして媒体と広告主を橋渡しをして稼いでいたエージェンシーにとって、今後のビジネスの展開はますます厳しくなるだろうと思わせるSuper bowlだった。

ちなみに、2015年のSuper Bowlの視聴率は47.5%とここ10年で3番目に高い値をたたき出している。

個人的に敢えて今年のNo1を上げるのなら、MophieのCM。

蛇足だが、T-mobileのCMに出ているKim Kardasihanって何が魅力なんだろう。あのお尻のサイズがウケてるらしいけど、ぼくからすれば「そりゃないだろぉぉぉ」と言いたいデカさ。

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