「で、誰のどんな欲求を満たすのかだ」、新規事業の鍵は

新規事業の立ち上げはいつの時代も難しい。

世の中が便利になって、人々の舌が肥えてくる(ちょっとやそっとの革新性だけでは驚かなくなった)ことでその難しさはさらにあがっている。
ミクロ経済学的に言うと、限界効用逓減の法則ってやつだ。

一昔に比べて人々のライフスタイルは多様化し、客層をセグメントで切ったところで、なんだか誰にサービスを提供するのか考えている内にわからなくなってしまう有様だ。
セグメントを色々と検討していけば行くほど、ターゲット層は随分と小さくなってしまうかもしれない。
でも、その小さなターゲットがむちゃくちゃ提供しようとしているサービスに満足してお金・時間を費やしてくれれば新規事業としてはまずは合格点だ(ここに到達できない新規事業がほとんどなのだから)。

で、そんな新規事業の立ち上げに至る過程について。
小難しい理論をたくさん駆使してパワーポイントを作り上げたって、そんなのは大概は無駄に終わる。
そんなのだったら、街を出歩き、何が流行っていて、人々がどんな毎日を送っているのか、B2Bであればお客の悩みはなんだろうと足を運んでヒアリングしたりと現場で試行錯誤を重ねたほうがよっぽど良い。

新規事業を任された担当者が社内に閉じこもって資料作成に格闘しているような会社の新規事業は、そうでない会社の担当者のものに比べたら成功確率は低いだろう。

ちなみに、随分前の話になるけれども、とある飲料メーカーにはセンター街を徘徊するポジションがあった。
もちろん、その会社はヒット商品を次々と生み出した。

経営者には新規事業担当者が社内に閉じこもっているようであれば、ケツを蹴っ飛ばして外に出てナマの情報を取ってこいと声をかけて欲しい。
間違っても、毎日外に出て一体何してんだ?と言わないように(担当者は言われないように自発的に適度な報告を)。

「誰のどんな欲求を満たすのか」、これにピンと来ないのであれば、要再検討。

なんだか、他にも書きたいことがあったけど、とりあえずメモ程度に。

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