アメリカの企業情報サイトCBinsightsのメールマガジンに、人種別のウンチの回数に関する調査結果が紹介されていた。
白人、ヒスパニック、黒人の男女それぞれについて、1週間あたりのウンチ回数を上図の通りまとめている。
「黒人はほかと比べてウンチの回数が少ない」とか、「人種にかかわらず、女性のほうがウンチの回数が少ない」などがわかるけど、別にそんなのはどうでもよい。
この手の調査結果はどのくらい信じて良いのか、いささか疑問だというのがぼくの言いたいポイント。
なぜなら、価値観など主観が回答者に入り込むことで、調査結果はいかほどにも変わるからだ。
黒人の価値観が「ウンチをたくさんする奴は食べ過ぎで贅沢しててけしからん!」というのであれば、回答にあたっては少なめを回答するだろう。
一方、白人はの価値観が「ウンチをたくさんするのは富の象徴であり、リッチだと思われるためにはウンチをたくさんしていると言ったほうがクールだ!」というのであれば、多く回答するだろう。
さらには、調査者との関係にもよる。
例えば、目の前に可愛い娘がいて、その娘が「1週間に何回ウンチをしますか?」と野郎に訊いてきたら、野郎になんらかの心理的作用が働いて、実際とは異なる回数を言うかもしれない(おそらく、野郎が考える世間平均回数(ある意味、美人投票的なものかも))。
上記の白人のような価値観であれば、可愛い娘に対してクールであることを示したいという見栄が働いて多めの回数を回答することだってなくもない。
コンドームメーカーDurexが実施している性生活に関する調査なんてのも同じで、結果は時として価値観などに大きく左右される。
ギリシア人がトップの常連だけど(性豪公務員の多いお国?)、これだって幾分見栄が入っていて、実際はもう少し回数が少ないのかもしれないとか。
主観がどうしても入ってしまいそうな調査については、調査手法を工夫(郵送やネットで行うや、主観が入り込まないような調査票の作成など)が求められる。
でないと、実態と調査結果がかけ離れて、誤った意思決定をしかねない。
いやはや、調査を行うのはもちろんのこと、結果を読み込むのはなんとも難しい!