うぃーど・まりふぁな・おおあさ:その2

つい先日、ツタヤ(六本木)だったか、HMV(渋谷)だったかに行った時に、平積みされていた本が気になった。それが、『真面目にマリファナの話をしよう』。その場で買うことはなかったものの、気になり続けていたため近所の図書館で借りて読んでみた。

マリファナ関連の本を読むのは初めてのぼくにとって、すごくわかりやすいというのが第一印象。著者の佐久間さんがアメリカ留学を通じてマリファナと出会ったのをきっかけに、25年に渡って関係者にマリファナについて色々とヒアリングするというのが前半。後半は、アメリカとマリファナの関係について歴史を追って詳しく調べて紹介している。なぜ、「マリファナ」と呼ばれるようになったかなどといったアメリカの人種的な問題やマリファナが当局から忌み嫌われる存在となったから理由など、知らないことが実にコンパクトに紹介されている。
近年はマリファナ解禁に向けた動きが加速しているアメリカではあるものの、それに対する姿勢は時代によってキツくなったりユルくなったりと紆余曲折があったわけで、それに関わる多くの人達の利害や自由を求める闘いが繰り広げられたわけだ。

書評は既にいろいろなところで挙がっており、たとえば、Honzの書評は大変わかりやすい。

さて、上記の書籍ではアメリカの動きが紹介されていたが、日本ではマリファナに対してどのような動きがあるのか。簡単に調べてみたら、下のような動画を発見。

また、厚生労働省の発表資料(大麻に関する現状)では、近年の大麻事犯の検挙者数推移や大麻に関する世界の状況などが発表されている。「大麻に関する世界の状況」の中で、厚生労働省としては下記のようなスタンスを明確にしている。

世界保健機関(WHO)は大麻を精神毒性、依存症がある有害なものとして評価しており、国際条約上も大麻はヘロインと同様の最も厳しい規制がかけられています。
  欧州の一部の国やカナダ、アメリカの一部の州では、医療用途(疼痛緩和等)での大麻の使用が認められていますが、アメリカの連邦法では、大麻を禁止薬物にしており、食品医薬品局(FDA)も医療用に用いる大麻を医薬品として認可していません。
 また、WHOは、大麻の医療用途の可能性については、科学的な根拠に基づいた報告を行っていません。

日本では違法、世界の一部では使用が認められている大麻。旅先の海外で使用することは国内法の処罰の適用外だけど、国内への持ち込み・使用は固く禁じられているため、絶対に持ち込まぬように

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