悲しみのムンバイ

ムンバイ、バンコクが大変なことになってる。
それぞれの原因は違えど、いずれの地にも足を運んだことのあるぼくには多少なりとも複雑な気持ちが芽生える。
ムンバイは3年前の世界一周の時に足を運び、テロリストが立てこもったムンバイの最高級ホテル「タージ」の近くの安宿(トイレ・水シャワー共同)にぼくたちは泊まった(当時の記録はこちらのエントリを)。
最高級ホテルと言えどもすぐ近くにはホームレスがたくさん寝泊りするという、いかにもインドらしいカオス状態。
そんなカオス状態の脇に立つ超高級ホテルには、外国人やインドのスーパーリッチの子女がディスコに夜な夜な足しげく運び、トイレに入るとトイレの中には手を洗ったあとにナプキンを渡すだけの担当者がいるというなんとも言えない贅の限りを尽くしたものだった。
で、今回のムンバイのテロは宗教をめぐるもので、かつてパキとバングラがインドから独立していったようなことがまたもや起こるのあろうか。
ヒンズー教の国と認知されているインドではあっても、統計上はイスラムが1割も占めているだけに、今回のテロのインパクトはすごく大きなはずで、BRICsと注目を集めている国も政治動向によりその経済が一気に激変することを表す好例だと思う。
中国は共産党がいつまでもつか、ブラジルはルーラの社会党政権がどのような立ち居地を築き続けるか、ロシアはもちろんプーチンの院政がどうかというそれぞれのリスク要因があるわけで外貨投資する人は経済動向と同じくらい政治についても追っておくべきだし、さらには(可能なら)現地に足を運んでみるべき(大概のエコノミストは当てにならない)。
タイ。
こちらにも何回も足を運んだことが。
中学の修学旅行をはじめ、ヒマラヤに行くときにも経由したりと。
言葉同様、のんびりした感じのタイ人があれほどまでに怒ってるんだから、ちょっとやそっとのことじゃ収まりそうにない。
国民から愛されている王様が出てきて収まるのか、それとも王様は事態を静観するのか。
何か、この世の中にはぼくたち日本人には判らない複雑な感情が渦巻きつつあるのかもしれない。
若者が海外旅行をしなくなった今、世界の変化に鈍感になってしまう日本人ってダイジョーブ?と変な心配をしないでもないし、近々再び海外に出て世界の変化を感じてこないとという妙な使命感が湧いてきてしまった。
今月、ほとんど書き込みをしていなくて気になっていたこともあってやっつけで書いてしまった・・・。

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