上海へ駆け足で行ってきた


旧正月の始まる1週間前、上海へ駆け足で訪問してきた。
今年は万博開催が控えるなど、上海への注目・期待は例年に増して高まっている。
仕事で世話になっている人が「一儲けするなら中国や!中国はすごいで!」としきりに言っているのも、上海に行ってみようかと思った要因の1つだ。
今回の上海訪問に際し、国際線が窓口となる成田空港ではなく羽田空港を利用した。
一言で表現するなら「便利!」。
羽田空港内での無料連絡バスへの乗換が必要であれど、それを差し引いても成田空港へ行くことを考えると時間も短く済んで好都合。
また、国際線ターミナルが小さいこともあって搭乗までの空港施設内での移動距離が短くて済むのも非常に好ましい(空港拡張、国際線本格乗り入れが実現した場合にはこの利便性はなくなる可能性は否定できず)。
さて上海についての感想はというと、「発展著しい」と数々のメディアで叫ばれているもののぼくにはそこまで大騒ぎするまでではないというのが正直なところだ。
もし、過去に一度でも上海に足を運んだことがありその後の状況と比較しての発展著しいとの話であればそうかもしれないが、上海訪問デビューのぼくからすればそれほど驚嘆するほどではなくまだまだ改善すべき点は多く映った。
東京のほうがあらゆる点で都市としては成熟している。
東京のほうがインフラなどの面で場所によるレベル差がないのだ。
上海は超高層ビルが立ち並ぶ浦東地区があると思えば、すぐ対岸はトイレもないような家が立ち並ぶエリアというギャップがあることは事実。
こうした地域がまだまだ上海に残されていることは見逃せないし、一部の栄えた場所だけを見て「上海スゴイ!」というのは時期尚早だとぼくは考えている。
一度しか足を運んだことのないながらも限られた時間の中で可能な範囲を目にしたもののぼくは、もう一度行ってみてから発展のスピードを感じてみたい。
知人の中国人は上海のほうが東京よりもキレイと言っていたが(何をもっての「キレイ」かは判断がわかれるけど、ぼくは衛生面と解釈)、それはないと断言しておく。
shanghai huangpu
shanghai huangpu
サッカーの代表戦などで中国人のマナーの悪さが注目を集めたが、今回の訪問では全く気にならなかった(女の人が平気で歩きながら痰を吐くのは勘弁してほしいが・・・)。
更に言うと、互いに言葉が通じなくても、必死に伝えようとこちらがすればきちんと対応してくれることはうれしいオドロキだった。
例えば、夜中にタクシーでホテルに帰ろうとしたとき。
ホテルの名前を通じず、ガイドブックの地図を片手に一生懸命説明するも伝わらず、高速道路に乗るも運転手もわからないままに運転しながら、携帯片手に問合せながら必死に運転。
こちらは「右」「左」を中国語でどのように言えばいいかもわからないのでまったくコミュニケーションが取れない状態で、向こうは”HOTEL”という単語すら知らないという八方塞状態。
携帯片手で蛇行運転するもんだから、運転の荒い上海のドライバーからはクラクションの嵐を喰らうものの、運転手はぼくらに「わからないから降りろ」ということもなく、必死にホテルを探してくれた。
ガイドブックに載っていないホテルに泊まっている場合は、ホテルの住所が書かれたメモなどを携帯しておくことはオススメ(通じるだろうと高をくくっていたのが失敗の要因)。
これまで幾つかの国に訪れて、タクシー運転手への印象がその国の評価を左右してきたことは言うまでもなく、そういう点からは上海へのぼくの評価は期待以上だ(観光地としての魅力は乏しい)。
【その他気づいたことなど】
○英語はほとんど通じない
○なんとか一生懸命伝えようとすればきちんと対応してくれる
○家にトイレのないエリアには公衆トイレ・浴場を設置するなどインフラ整備に努めている
○監視カメラが想像以上に設置されてる
○観光客の集まるレストランなどにはニセモノを売る人が多い
○上海人は地方からの出稼ぎ人を少々見下している
○タクシーの値段は安い(上記の通り言葉は通じず)ので、週末はつかまりにくい(1時間ほどタクシーを待った)
○タクシーはVolks Wagen
○タクシーの運転席は後部座席、助手席からの危害から強化プラスチックで守られている
○食は安いものの日本のもののほうが舌に合う
○地下鉄は安くて便利(しかも新しくてキレイ!)だけど、終電が早い
○衛生への認識は高くない(売り物の魚を客の前で踏んだりしてる)
○セルフサービスの店では食べ終わったら下げない
○高速道路は無料で多くのドライバーは多少遠回りしても高速を選ぶ
○運転マナーは日本で考えられないほど悪い(交通事故多い)
○飲食店が働く子供たち(おそらく地方からの住み込み?)は人懐っこい
○他の国際都市同様、一等地にSAMSUNGの看板広告が掲出(日系企業の広告はイメージより少ない)
○道路工事があちらこちら
○交通渋滞が激しい
○自転車移動している人は少ない
○マッサージは東京の約1/3
○屋台は地元のフードコートであれば100円程度で食事が可能
○缶コーラ(350ml)が約50円
○青島ビール(中ビン)が約150円
○日本車だとトヨタが多く目に付いた
○日本同様、ビニ傘が多い
○日本、韓国からの観光客が多い
○若者は人前でもべたべたするのに違和感を感じていない
○日本のアパレルブランドでも中国現地生産のものであれば日本よりも安く手に入る
○スターバックスは日本とほぼ同じ値段(どこもほぼ満席!) など

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自分の国に誇りが持てていない日本人


Economist.comで、コンサルタント会社Reputation Instituteが発表した各国民の自国に対する誇り度調査の結果が紹介されてた(記事紹介ページ)。

調査対象国の中で、日本は残念ながた最下位という結果に(半数強のみ)。
謙虚な日本人の性格がこういう結果を招いたのか、純粋を誇りを持てていないからなのかはわからないものの、誇りの低さには少々残念(かつてのぼくも「日本という国はなにやってんだ!」というスタンスだったけど、世界を見て周るとまんざら悪いわけでもない気がして、それなりに誇れる気持ちに)。
自分の国に誇りを持つためには何が必要なのか、誇りが持てる国を作り上げていくために個人でできることは何か、考えてみてはどうだろう。
インド人の8割強が自国に誇りを持っているのは意外。
経済的裕福さだけが誇りの源じゃないという証でもあるわけで、それぞれの国の人がどの点に誇りを持っているのか、持っていないのかを知ってみたいという好奇心がムクムク。


悲しみのムンバイ


ムンバイ、バンコクが大変なことになってる。
それぞれの原因は違えど、いずれの地にも足を運んだことのあるぼくには多少なりとも複雑な気持ちが芽生える。
ムンバイは3年前の世界一周の時に足を運び、テロリストが立てこもったムンバイの最高級ホテル「タージ」の近くの安宿(トイレ・水シャワー共同)にぼくたちは泊まった(当時の記録はこちらのエントリを)。
最高級ホテルと言えどもすぐ近くにはホームレスがたくさん寝泊りするという、いかにもインドらしいカオス状態。
そんなカオス状態の脇に立つ超高級ホテルには、外国人やインドのスーパーリッチの子女がディスコに夜な夜な足しげく運び、トイレに入るとトイレの中には手を洗ったあとにナプキンを渡すだけの担当者がいるというなんとも言えない贅の限りを尽くしたものだった。
で、今回のムンバイのテロは宗教をめぐるもので、かつてパキとバングラがインドから独立していったようなことがまたもや起こるのあろうか。
ヒンズー教の国と認知されているインドではあっても、統計上はイスラムが1割も占めているだけに、今回のテロのインパクトはすごく大きなはずで、BRICsと注目を集めている国も政治動向によりその経済が一気に激変することを表す好例だと思う。
中国は共産党がいつまでもつか、ブラジルはルーラの社会党政権がどのような立ち居地を築き続けるか、ロシアはもちろんプーチンの院政がどうかというそれぞれのリスク要因があるわけで外貨投資する人は経済動向と同じくらい政治についても追っておくべきだし、さらには(可能なら)現地に足を運んでみるべき(大概のエコノミストは当てにならない)。
タイ。
こちらにも何回も足を運んだことが。
中学の修学旅行をはじめ、ヒマラヤに行くときにも経由したりと。
言葉同様、のんびりした感じのタイ人があれほどまでに怒ってるんだから、ちょっとやそっとのことじゃ収まりそうにない。
国民から愛されている王様が出てきて収まるのか、それとも王様は事態を静観するのか。
何か、この世の中にはぼくたち日本人には判らない複雑な感情が渦巻きつつあるのかもしれない。
若者が海外旅行をしなくなった今、世界の変化に鈍感になってしまう日本人ってダイジョーブ?と変な心配をしないでもないし、近々再び海外に出て世界の変化を感じてこないとという妙な使命感が湧いてきてしまった。
今月、ほとんど書き込みをしていなくて気になっていたこともあってやっつけで書いてしまった・・・。


世界中がアメリカ大統領選挙に注目


いよいよ佳境に差し迫りつつあるアメリカ大統領選挙。
世界の人口60億人のうちの2億人を占めるアメリカのリーダーを選ぶ4年に一度のイベントに、どうしてこれほどまでに世界の人々が注目するんだろう。
さて、イギリスのビジネス週刊誌”Economist”が面白い特集を組んでいる。
Global Electoral College
世界中のEconomistの読者が、オバマとマケインのどっちがアメリカ大統領にふさわしいかを投票している。
もちろん結果だってひと目でわかるというインターネットの便利さが駆使されている。
サイトにアクセスするのが億劫な人に現時点(10/25 23:30頃)の結果を示すと、ほとんどの国の読者はオバマが大統領になるのを望んでいるようで。
ただこうした情勢の中に異議(マケイン支持)を唱えるのが、イラク(下の地図の赤い国)。
Glogal Electoral College
イラクではマケインの支持率がなんと75%!。
ブッシュと同じ共和党のマケインが支持されているのは意外。
治安維持のためにはアメリカ軍の駐留が必要なんでしょうか?
投票した人のどのくらいがオバマが勝利した場合に自分にどのようなメリットがあるか理解しているかが気になるところ。
「なんとなくオバマの方が若くてエネルギッシュ」とか「黒人大統領誕生に興味あり」などの表面的な基準で判断しているような気がしないでもない。
こんな表面的な判断はケネディvsニクソンのテレビ討論が始まったときから判りきっていることで、ぼくが気になるのはインターネットがこれほどまでに発達して世界の意見がわかるようになった中でアメリカの有権者がインターネットの声にどのくらい影響を受けるのかという点。
ケネディvsニクソンがメディアを活用した選挙の幕開けだと言われているのに対し、今回の選挙は後世では世界中がインターネットを活用して見守るようになった選挙の幕開けと評価されるやもしれないものかも。


ANAとジェットエアウェイズの共同運航を受けて


インドで最大の民間航空会社ジェットエアウェイズがANA(全日空)と共同運航を5月から開始するのだとか。
とうとう、インドの民間航空会社が日本に足を踏み入れるのですか。
2006年にインドの航空業界についてまとめた大作レポート「インド経済を牽引する航空業界 – 巨象(インド)の空をめぐるバトルロワイヤル-」を発表し、その後もインドの航空業界を追いかけているぼくだけど、今回の提携は少々遅い印象も感じられなくもない。
ただ、冷静になって考えてみると、日本の経済力が低下し市場としての魅力が低下していることがこれほどまでに遅れた原因と見てもとれる。
インドの航空会社が目を向けているのはロンドンやニューヨーク、さらには東京よりも遠いロサンゼルス路線というもがなんだかなぁと思わせる。
今回のジェットエアウェイズの日本便就航によって、他の航空会社も参入すると面白いことになるだろうなと思うと同時に、今の成田のキャパだと難しいのだろうかというクールな視点も。
個人的には、インドのバージンアトランティック航空と位置づけられるキングフィッシャーが就航すると面白いなと思う(3年ほど前に関係者にヒアリングしたところ、彼らも日本への就航は予定していないのだとか)。
キングフィッシャー単独では難しいので、ブランドイメージの似通った日本のスターフライヤーとタイアップしてみるというのは意外にもはまりそう。
国内での影が心ばかし薄くなってきているスターフライヤーにとっては、そろそろ何らかの打ち上げ花火がほしいところ。


人類史上最も醜い建造物


Esquire.comを覗いていたら、タイトルのどおりの記事が。
なんと北朝鮮の平壌に高さ約300メートル、客室数3000の巨大なホテル(Ryugyong Hotel)があって、このホテルがなんとも醜すぎるというのが記事。
1987年に建築開始したものの、経済危機により1992年にいったん工事を中止しそれ以降はいっさい手付かずの状態。
だからなのか、日本で紹介されたことをぼくは記憶にない。
Ryugyong Hotel
Ryugyong HotelのコンセプトビデオがYoutubeに上がっていて、これがまた皮肉なのかなんなのかわからないけど面白いのでぜひ「ヒマ」なときにどうぞ。

やっぱりお金の使い方がおかしすぎる…。


ブログなどでの紹介を一切禁ずる?


金曜日、「アジア記者クラブ」が主催する「駐日ベネズエラ大使講演会『ベネズエラのために、ラテンアメリカのために、世界のために戦う』」に行ってきた。
ぼくがいろいろな意味でもっとも注目している政治家ウーゴ・チャベス大統領について、駐日大使が語るという内容で、公演内容を紹介したかったけれどもアジア記者クラブによると会報を発行する都合上、ブログなどでの紹介は一切禁じるとのこと。
これってどうなんでしょう。
「アジア記者クラブ」の活動内容などがブログを通じて伝播したほうが、面白いと思うのに。
内容については一切触れられないので、とりあえずベネズエラ、そして南米社会がどのような方向に進もうとしているのか多少なりともわかったことは収穫だったことだけ記録として残しておこうと思う。


世界で一番気になる国 ベネズエラ


ぼくがもっとも気になる国は中国でも北朝鮮でもなく、南米のベネズエラ。
ベネズエラってどこ?と思う人が大半だと思うけど、ぼくがこの国に注目しているのが南米で唯一OPECに入っているほど産油力のある国であり、反米を公言している大統領ウーゴ・チャベスの存在が大きいから。
チャベスが大統領に就任するまさにその日、ぼくはベネズエラを旅行していて、ベネズエラの人に「チャベスが就任したらもしかしたら危ないかもしれないので、カラカス(首都)にはいないほうがいいぞ」と言われたのを覚えている。
反米といえばキューバのカストロ議長も有名だけどキューバは資源もたいしてなく国際的なインパクトはおそらくそれほど大きくないけど、ベネズエラは石油を持っている以上侮れない。
おまけにチャベスは積極的に外交に乗り出していて、訪中したりしてひそかにアメリカ包囲網をしいたりしている。
チャベスの出方次第によってはアメリカべったりの日本はどうすんのさ?ということになるわけだ。
気になる政治家チャベス。
在日ベネズエラ大使の講演会が今晩開催されるので早速生のベネズエラの考えを拝聴してこようと思う(詳細)。


A380がいよいよ今日初フライト


オール2階建てのマンモスジェット機A380が今日、シンガポール⇒シドニー間で就航する。
シンガポール航空のHPでは初フライトを記念してA380を紹介するサイトまで立ち上げる力の入れよう。
A380
確か、JAL、ANAともにA380の導入計画はなかったはずなので、この飛行機に乗るためには必然的に海外の航空会社を利用しないといけないことに。
個人的にはヴァージン・アトランティック航空がどのようにA380を演出するのか楽しみ。


「日本の金融界を代表する建物はランドマークタワー」に違和感


Financial Timesの”We Live in Financial Times“というサイト。
各国の代表する建物をクリックするとそれぞれの国・地域の金融関連情報を表示するという仕掛けなんだけど、日本の代表する建物は横浜のランドマーク・タワーらしい。
う~ん…。
ランドマーク・タワーに金融機関のオフィスって入ってますっけ?
他の国・地域のビルにも金融機関のオフィス入ってるの?と突っ込みたい部分が多々ありますが。
日系の金融機関は入っていないもののまだ六本木ヒルズとかメリルリンチが入っている日本橋一丁目ビルのほうがマシ?のような気がしないでもない。
本命は東京証券取引所だけどビルと言うには低いからねぇ…。
ドバイのビルが1つも入っていないけど、数年後には世界一の高さを誇るビル(現在建造中だったような…)が真ん中にどっしりと構えてるかも?
上海のビルが複数表示されているのを見ると、中国経済の注目度の高さって相当なんだなぁと実感できます。